監督:ポン・ジュノ
出演:ウォンビン、キム・ヘジャ、チョン・ミソン
永遠に失われることのない母と子の絆。
すべての謎の先に人間の真実が明かされる。
「小さな街で漢方の仕事をする母は二人暮しの息子トジュンを溺愛していた。
ある日、トジュンが女子高生殺害事件の犯人として逮捕された。犯行現場にトジュンの持っていたゴルフボールがあったことだけで警察は断定してしまったのだ。
街一番の弁護士に依頼するも頼りにならず、母は自分の手で真犯人を見つけ息子を助けようと決意する」
冒頭の、お母さんのダンスが何とも不思議な不自然なものを感じました。
一体このダンスは何??って・・
ラストで明かされました。冒頭のダンス、その心境が伝わってきましたねー
そしてひき逃げのシーンも巧い!
漢方の草(?)をざくざくと切る母親の手元がもう危うくてドキドキしていると、車がバン!
なんてことないシーンでも何か予感させるようなザラザラとした感覚になるような作りが巧いです。
小鹿のような瞳をした綺麗な顔のトジュンだけど、人とは思考のリズムがちょっと違っているから友達はいない。
バカにされたらやり返せと母親に教えられてきた。
人間ドラマにミステリーがちょっと絡んでいるような感じで真犯人は???と事件の行方もとても気になります。ラストは・・私には意外でした。
まさか~~
母の気持ちが痛いほど伝わってきます。
良い悪いは別にして彼女の行為は多分誰でも理解できるのではないでしょうか。
一番印象的だったのは、真犯人捕まったと警察が知らせにきてその彼との面会
いかにも極悪人という風貌だったり、今まで悪いこと沢山してきたでしょう!というようなチンピラのような人だったらどれだけ救われたことか。
なのに、息子を思わせるような彼・・・
どんなに叫びたかったことか。
あの慟哭が響いてきました。
後味もよくないし、楽しいという映画ではないのですが、見応えありました。
久しぶりにスクリーンに登場したウォンビン、彼目当てのおばさま達が圧倒的に多かったです。