復興後の神戸 | hitonotoumadeのブログ

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昨日は、混声合唱団「青い桐」の、新年初舞台だった。

市内の中央公民館での「公民館まつり」にて、最初の出演者

である。 久しぶりだったが、その割には上出来かな。

終了後、直ぐに場所を移して、PCでの作業開始。

元勤め先の事務所でと思っていたが、急遽、地元公民館に

変更する。 そのことが有って今この記事を入力している。

 

13時過ぎ、予定していたものが終了して、帰ろうとしたら、

多くの図書が目に止まる。 端からタイトルを見ていたら、

面白そうな本が3冊あるではないか。そう言えば、暫く本を

読んでいない。 借りて帰ることにする。

そして、早速、記事を書いている。

 

内館牧子著『男は謀略 女は知略』 1992年の作品

震災後の神戸を、激しい反対派の抵抗に遭うも整然とした

都市計画を貫いた行政。 

反対派は、『私らは、昔の神戸に住みたいんや。勝手に

神戸を造られては困る。 うちの土地を立ち退かせ道路に

するなんて許せない。 人の心を何も解っていない政策や』

 

数年後、現地を訪れた著者は、復興した神戸の街を、目の当

たりにする。 しかし、そこには神戸の匂いがしなかった。

かっての港町の雰囲気は、街の何処にも無いのだった。

その時に乗ったタクシーの運転手も、『もう、どこを見ても

神戸ではありませんね。』

 

大きな災害からの復興は難しい。

神戸のように、特別な歴史のある街でなくとも、住んでいた

人達それぞれに、特別な思いが有る。

行政としては、同じような災害への備えも必要だが、この機

会に全体として整備すべき案件が、沢山溜まっている筈だ。

どこかに目をつぶる必要も有るだろう。 苦しい選択と決断

ばかりだが、それこそが行政の仕事だ。