ダメ。 ゼッタイ。
麻薬によって日常が崩壊する恐怖を描いた衝撃作!!
英エンパイア誌の’09「落ち込む映画」第1位に選ばれた
まごうことなき鬱作品。2000年公開。
「なぜドラッグがいけないのか」
その具体的な顛末を痛烈に脳裏に刻み込む映画です。
●あらすじ●
「綺麗に痩せてスポットライトを浴びたい」
赤ドレスのファスナーが閉まらなくなった未亡人サラ。
あやしい開業医を頼るも、処方されたダイエット・ピルは覚醒剤の一種だった。
みるみる痩せては薬量が増えるサラの異変に感づいた息子もまた
恋人や友人と共にドラック中毒に陥っていた。
4人各々が、夢を叶えるために手をだした「麻薬」という名の片道切符。
夢見心地でたゆたう彼らの体と心と脳は
混沌の無間地獄へとのみこまれてゆく。
●感想●
映画や音楽などの作品において、
ドラッグはアウトロー・ファッションとして使われがちで、
ともすればオシャレ扱いまである、という風潮に
「NO!」の撃鉄を轟かす映画です。
ごく一般の人たちの、ちょっとした心の隙間に入り込んだ一粒の薬物が
メキメキと音をたてて人生を破壊していく。
もう誰にも止められない…
ジェニファー・コネリーの美しさや
幻覚に囚われているような映像演出など、魅せられポイントもいっぱいです。
…が、まず何よりも!
世界が認めた強烈な鬱展開によって
ドラッグへの好奇心を粉砕する、魔除けパワー作品です!
(追記 : ジェニファーコネリーファンの方には特にショックな展開です。ご注意ください)
この映画のテーマ曲「Lux Aeterna」(クリント・マンセル作)は
TV番組のBGMや映画の予告シーン等で多用されているあの曲です。
●リンク集●
①危険ドラッグの恐怖(神奈川県) 動画あり