娘さんがいた

生後3ヶ月のお子さんを連れていた

 

 

母親である紫陽花の女性を

見舞いに

週に1回程度来てくださる

 

 

私「こんにちは。」

 

お会いできるときは

必ず挨拶をしたが

 

娘さん「こんにちは…」

 

とても硬い表情で

誰のことも寄せ付けないような雰囲気で

お部屋へ入っていかれるのだった

 

 

 

 

 

スタッフみんなで

とても心配した

 

 

 

 

 

 

生後3ヶ月

きっとまだ育児は大変な最中

 

妊娠期から

母親のことが心配でたまらなかっただろう

 

ホスピスへ来た今

残された時間が少ないことは

わかっている

 

見舞いに来たいが

ベビーのお世話もあり

自由に来れない

 

父親も

憔悴している

 

誰にもオープンに相談できない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

娘さん自身が

体調を崩してしまいかねなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

だからと言って

 

あれほどガードしている姿を

無理に破ることも

望ましくない

 

 

 

彼女が

話をしてくれる時があったら

いつでも

時間をとろう

 

 

 

そう

スタッフ間で

共有した