さて、『モーツァルト!』山崎育三郎ヴァージョン。

観劇は、4月13日(火)ソワレ。

古川雄大ヴァージョンに続けての一気見。

そして、めちゃめちゃ遅れてのレポート。

 

 先日は、古川雄大モーツァルト、最強説?なんて書いたけど、

で、その印象はやっぱりそのままだけど、

山崎育三郎モーツァルトも最強!と思ってしまった。

最強を連発ってどうなの、と言われそうだけれど、

全く色合いが異なるんだから、比較なんてできない。

 

写真提供:東宝演劇部

 

 思えば、山崎育三郎は2010年の初主演から

ピカピカにモーツァルトだった。

先輩モーツァルトの2人もそれぞれ個性が違ってて良かったけれど、

山崎育三郎はこの役のために生まれてきた、と思えるほどに

ぴったり似合っていたのだ。

 

 なにより、容姿がモーツァルトに似つかわしい。

やんちゃな雰囲気があって、どこか永遠の少年っぽさもある。

歌唱は正確にして、リズム感抜群。

そのうえで、ポップスやロックも似合う柔らかな声質。

 

写真提供:東宝演劇部

 

 ということで、最初からモーツァルトという役にはまって、

以来、これで4回目の挑戦。

役をすっかり自分のものにしていて、伸び伸びと演じている。

 

 古川モーツァルトが孤独な天才なら、

山崎モーツァルトは奔放な天才、というくくりも雑だけど。

とにかく白薔薇と紅薔薇くらいの差異。

(どっちがどっちか、分かりますよね?)

両方とも魅力的だけど、あとは好みの問題としか。

 

写真提供:東宝演劇部

 

 それにしても、『モーツァルト!』、02年初演から、

これで7演目か、と今さら気付く。

初演以来、同じ役を演じ続けているのは

コロレド役の山口祐一郎、レオポルト役の市村正親、

そしてセシリア役の阿知波悟美。

阿知波悟美と書いていて、ふと『レ・ミゼラブル』初演時の

彼女を思い出した。時の流れは早い…。

と、最後は思い切り横道にそれてしまった。

 

 ともあれ、山崎育三郎と古川雄大のモーツァルトが

札幌や大阪に行けますよう。

そして、次の8演目も見られますよう、と、

このご時勢に祈るような気持ち。

 

東京・帝劇公演は中止

5月14日~17日、札幌文化芸術劇場

5月25日~8月7日 大阪、梅田芸術劇場メインホール