なんて素敵な映画だろう。

主演アレクサンドル・ヴェテールの美しいこと!

ストーリーの面白いこと!

後味爽やか。でもって、、胸にしみる要素いろいろ。

と、すっかり惚れこんだ映画が

『MISS ミス・フランスになりたい!』。

 

© 2020 ZAZI FILMS – CHAPKA FILMS – FRANCE 2 CINEMA – MARVELOUS PRODUCTIONS

 

 9歳のアレックスの夢は、ミス・フランスになること。

でも、クラスのみんなに「男の子なのに」と笑われてしまう。

夢をあきらめ、そして両親の急死で痛手を負い、

大人になったアレックス(アレクサンドル・ヴェテール)は、

ボクシング・ジムの手伝いをしながら漫然と暮らしていた。

 

 ある日、級友に再会。夢をかなえた彼の姿に刺激された

アレックスは、ミス・フランス・コンテストに出る決心をする。

豪放な下宿屋の主ヨランダ(イザベル・ナンティ)はじめ

下宿屋のみんなが彼を励まし、応援してくれた。

 

© 2020 ZAZI FILMS – CHAPKA FILMS – FRANCE 2 CINEMA – MARVELOUS PRODUCTIONS

 

 ドラァグクイーンのローラ(ティボール・ド・モンタレンベール)、

本国では医者だったのに今は仕立物で生計を立てているインド女性。

多種多様な住人に助けられ、アレックスは地区大会で優勝する。

他の地区代表と一緒にキャンペーンに参加するなかで、

彼女らとの衝突もある一方、絆の芽生えもあった。

 

 そして、ついに本大会が始まる…。

 

© 2020 ZAZI FILMS – CHAPKA FILMS – FRANCE 2 CINEMA – MARVELOUS PRODUCTIONS

 

 ちょっぴりハラハラの展開もある、温かですがすがしいドラマだ。

多様性を認め、ジェンダーも人種も価値観の差も

軽やかに飛び越えていく、爽快感。

自分に誇りを持って生きることの素晴らしさ。

そんなテーマが、じんわり浮かび上がる。

 

 なにより、主演アレクサンドルの美しさに見惚れてしまう。

彼は、ジェンダーレス・モデルとしてコレクションでも活躍中。

これが長編映画デビューだけれど、

これからももっと出てほしいと思ってしまう。

 

 とにかく、お勧めの映画なのだ。

監督・原案・共同脚本:ルーベン・アウヴェス、

 

配給:彩プロ

2月26日(金) 東京・シネスイッチ銀座 他全国公開