《コロナ解雇・雇い止め、6万人超 増加スピード速まる、厚労省集計》

厚生労働省は24日、新型コロナ感染拡大に関連する解雇や雇い止めが、23日時点で見込みも含めて6万439人になったと明らかにした。5万人を超えた8月31日時点から20日余りで1万人増えており、増加のスピードが若干速まった。雇用情勢が好転する兆しは見えず、失業者増に歯止めがかからない状況だ。解雇や雇い止めは5月21日に1万人を、6月4日に2万人を超えた。それ以降は1カ月前後で1万人のペースで増加していた。経済停滞が長期化し、企業が持ちこたえられず解雇や雇い止めにつながった可能性もある。産業別では製造業、宿泊業、飲食業、小売業、労働者派遣業の順に多かった。

 

 

経営状態が悪化し、売上が減り、従業員に給料が払えなくなる。

 

結果、コスト削減として従業員の解雇や雇い止めということになる。

 

経営の悪循環だ。

 

これがコロナという突然の災害だったから、経営の対処が間に合わない。手段が見当たらない。

 

イレギュラー過ぎる事態。

 

経営での大きなコストは家賃と人件費。

 

それが大きい業界はこのニュース記事にあるようなことがダイレクトに起こってしまっている。

 

さて、どうするか。

 

誰のせいでもない。

 

そもそも経営とは何が起こるかわからないものだし、経営状態が悪くなればコストを削るのは普通だ。

 

「雇われている」ということは、毎月安定的な給料を貰える反面、「解雇・雇い止め」のリスクが常にあるということでもある。

 

だから状況からいうと誰も悪くないし、誰も責められない。

 

そしたらこの状況で何を考え、行動すべきなのか?

 

考え行動するのは経営者だけなのか?政府なのか?それとも解雇された従業員なのか?

 

答えは、

 

全員。

 

経営者も政府も解雇された人も解雇されず残った人も全員だ。

 

これは“対岸の火事”ではない。

 

陸続きの数件先の大火災と捉えないといけない。

 

ほとんどの人にとって、今いるそこは安全な場所でない。

 

知恵を絞る必要がある。

 

 

ただ、このブログを見てくれているのは経営者が多いから敢えて言いたい。

 

ここは経営者の力で打破する必要がある。

 

経営の大きなスキルの一つ、“順応”を使って。

 

状況に順応し、変化する状況を更に追い抜くスピードでこちらが変化していくこと。

 

コロナ禍であなたの会社が生き残っていく方法を考え、行動に移す。

 

アイディアは自分だけで考えなくてもいい。みんなから意見を募ってもいい。

 

新人アルバイトさんからとんでもないアイディアが出てきたことを、僕は何度も経験している。

 

経営者の仕事は「決めること」。

 

得たアイディアを会社の実践事項として決定すること。

 

 

クビにされた従業員は、その会社の社長の顔を一生忘れない。

 

今まだ残っている従業員は、「明日は我が身」かと不安を抱いている。

 

経営者の順応力を今こそ発揮してほしいと思う。