《大洲城の天守閣に泊まれる宿泊プラン登場!》
ヨーロッパなどで人気の宮殿や古城などに滞在する宿泊プランが、ついに日本にも誕生。しかも、寝泊りするのは、お城のなかでももっとも高い場所に位置する「天守閣」──。そんな夢のような宿泊プランを4月24日より実施するのは、愛媛県にある「大洲城」。鎌倉時代に建造されたこのお城は、明治のころ、老朽化を理由に天守閣を廃城したものの、地元の有志によって木造建築として復活。宿泊施設としての活用することとなった。初年度となる2020年は30泊30組限定で、気になる価格は2名1泊で100万円。その内容は豪華そのもの。甲冑や着物に身を包み、鉄砲隊や馬を率いて城に入る「1617 加藤貞泰の入場」体験を皮切りに、雅楽をはじめとした伝統芸能の観賞、優雅な夕食をはさんでの月見体験など、ここでしか味わえないラインナップがずらり。当プランは、愛媛県大洲市の町家や民家などの歴史的資源を有効的に活用し、観光産業を確立する目的のもと立案されたもの。
なるほどね。30泊で30組限定だから1日1組。まあ100万円ならそうだよね。
完売したら3000万円の売り上げ。いいねえ。
「4月からのプランが今ニュースになってるってリリース遅くない!?」と感じた人も多いかもしれない。今日はここがキーかな。
宿泊でしかも高額なら、かなり前からのプロモーションが必要なのに、それを僕らが今知るとはどういうことなのか?
その理由は、僕らはターゲットではないから。
僕らには売ろうとしていない、つまり僕ら目掛けて売り込んできてないから知らなかった。
だからわりと直前の今、ニュースとなって初めて知ることになったと。
多分これは、ずいぶん前からターゲットに向けてはちゃんとプロモーションしてたはず。
高額商品を売る場合に気を付けること2つとは、
売る相手と売り方を間違えないこと。
それを払える・払いたい人がいる市場で売るから売れる。
高額商品は、「買えるだけの財力がある人」と「いくら出してもそれが欲しい人」をターゲットとする。それ以外は無視でいい。
このお城宿泊は、多分外国人観光客をメインターゲットとしているはず。感覚的には外国人観光客8割、日本のお金持ち2割くらいで考えてるだろうね。
サイトを見ると言語切り替えで英語も用意されていたから、外国人観光客をしっかり狙っているのが伺える。(中国語は無かったからそこは微妙だが)。
日本に来る外国人が見るサイトとかにリンクもしてるだろうし、日本人の富裕層向けのサイトや冊子にも載せていただろうね。
なので外国人でもなくお金持ちでもない僕は知らなくて当然というわけだ。
(失礼ながらこのお城宿泊を知らなかった読者の皆さんを、一括りに “僕ら” としてしまったが、「俺はお金持ち経営者だけど知らなかったぞ!」という方もいるかもしれない。
その事実があったとすればそれは、このお城宿泊側の “プロモーションが弱かった” ということになる。)
そして売り方で言うと例えばこれが、「1日限定1組100万円」ではなく「1日限定2組50万円」にすると売れなくなる。
100万円の商品より50万円の商品の方が売れなくなるのだ。
これはそのターゲットがどういう性質を持つのかってところ。ターゲット分析だね。
これくらい出せる人は貸し切りにしたい。他の客に気兼ねしたくないし、優越感にも浸りたい。なので50万円だと逆に売れなくなってしまう。
ということで高額商品は、売る相手と売り方を間違えなければちゃんと売れる。
