《あ、この人やばいかも…と思ったら。「Tinder」デート中のSOSを発信できる新機能》

スタンダードになりつつあるマッチングアプリでの出会い。あるデータでは、日本人の3人に1人が利用したことがあるそうだ。とはいえ、インターネットで出会った人とのブランドデートで怖い思いをしたなんて人も......。そんな中「Tinder」は、デート中に危険を感じたユーザーがSOSを発信できる「パニックボタン」を設定したとのこと。「Tinder」を運営する「Match Group」が、緊急アプリ「Noonlight」とタッグを組んで開発した、この新サービス。ボタンを押すと、助けが必要かどうかというメッセージがユーザーに送信される。返信がなければ、状況が確認できるまでユーザーに電話をかけ続けるという徹底ぶり。応答がない場合は、GPS機能を使って自治体の人を現場に派遣するのだとか。使い方は「Noonlight」をダウンロードするだけ。アメリカではすでに実装されており、2020年末までに同社が運営するほかのマッチングアプリでもこのサービスをスタートするそう。

 

なるほどね。マッチングアプリで出会うって今は普通だけど “怖さ” はあるよね。実際に会う前に何度もやり取りはしているだろうけど、でも会ったらわからないからね。ヤバいやつだったらどうするの?ってホント思う。ということで、この “怖さ” が原因でマッチングアプリを使わないって人が一定数いるだろから、そこに対しての対策として新設したのがこのSOS機能ってことだろう。

これはビジネス的に言うと「顧客満足向上」に当たる。安心度を上げることでこのアプリ利用の快適さを上げ、利用者数増加を狙うと。「お客様の安心安全を」ということではあるが、角度を変えればアプリ利用者数アップ、つまり売上アップのためと言える。これはお客様が求めている「安心安全」に、供給者側が応える形だからビジネスが成り立つわけだ。WINWINだね。ただ、これが本当に客の想いに応えられているかは微妙だ。そこがズレているのならば顧客満足度向上にはつながらない。正直なところこれで “怖さ” 軽減するかは怪しい。この内容だとあまり実用的でない気がする。逆にこれを利用したことで男が逆上する方が怖いと捉えられそうな気がするが。

「顧客満足」は供給者側の独りよがりになってはいけない。勝手な思い込みでやっても客には響かない。つまり、顧客満足にはつながらない。リサーチしてちゃんと求められているという裏付けがあった上で行ってこそ意味が出てくる。