さまざまなアーティスト、目利き、ブランド、ショップ、企業などと「ほぼ日」が一緒に作る、買いものを中心としたイベント「生活のたのしみ展」。2017年に六本木で始まり、恵比寿、丸の内、梅田と規模や場所を変えながら開催を重ね、ワークショップやアトラクション、ミニライブなど、買いもの以外の楽しみもたくさんあるこのイベントが、2020年は場所やテーマを変えながら3回開催される。丸ノ内(3月27日〜29日)では丸の内「マルキューブ」に服や雑貨、フード、レアでお得なグッズなど。新宿(6月1日〜7日)は、高さ25mのガラス張りの天井が目印の「新宿住友ビル 三角広場」を舞台に、当イベント史上最大規模で開催。福岡(10月7日〜11日)は、福岡の「博多駅前広場」がイベントの中心。温泉やお酒、「たのしみ展」ならではのグッズをはじめ、スペシャルな列車ツアーも体験できる特別プランが計画されているという。と。なるほど。

 

「ほぼ日」って糸井重里がやってるやつだよね。手帳がヒットして広がった会社ってイメージ。「ほぼ日」が上手いのは、ターゲットの絞り方。一見絞れてないように見えるんだよね。誰にでも当てはまるような無難なところで作ってる感じがする。普通はターゲットを絞らずに老若男女向け的な作り方をすると、結局のところ誰にも響かずに売れないってパターンが多い。でも「ほぼ日」の場合は、ターゲットの絞り方が男女年齢で分けていなくて、「小さな幸せ」とか「ちょこっと痒い所に手が届く」みたいな視点で作ってる。この緩さがウケている感じ。ハイテクが進む中で、このアナログ感が “やわらかさ” や “優しさ” と受け取られる時代となった。狙ってか偶然かわからないけど、そのように時代にも合って特に大人女子に人気がある。面白いよね。

ターゲットは絞れば絞るほどフックが強くなる。つまり引っ掛かかる。そして引っ掛かれば売れる。なので商売ではターゲットを絞っていくことが重要なのだが、絞り方は色々ある。この「ほぼ日」のように一見緩く見えてもちゃんと絞れているってのも上手い絞り方だね。