2020年春、日本橋馬喰町にレストラン「ANTCICADA(アントシカダ)」がオープン予定。「ANT」はアリ、「CICADA」はセミ。提供されるのは、昆虫食であり、大地そのものの味だという。地球を愛し、探究し続けるチーム「ANTCICADA」を率いるのは、“地球少年”こと篠原祐太氏。2015年「ラーメン凪」との共同開発で、コオロギで出汁をとる「コオロギラーメン」をリリース。メディアがこぞって取り上げたのは記憶に新しい。昆虫の栄養価の高さや、環境負荷が少ないという点に注目は集まるものの、食体験まで踏み切ったことのある人はまだまだ少ない。いまだに昆虫食は、ゲテモノであり、罰ゲームであり、エンタメの枠を超えていないのが実情だ。「動物も、植物も、虫も、分け隔てなく真正面から向き合い、おいしく食べる。」日常で当たり前においしく食べる昆虫食。ANTCICADAメンバーの目指すゴールはそこにある。レストランでは、あのコオロギラーメンのほか、大地のいきものを丸ごと味わうコース料理の提供も。と。なるほどね。

 

虫は食べたくないな。栄養価が高くて環境負荷が少ないと言えど、さすがに虫は食いたくない。進んで食べに行こうとは思わないな。「昆虫食」は世界的にもある程度認知されてきている。でもまあ認知はしてるが、肝心なのは消費者の「食べたい」か「食べたくない」かだ。僕からしたらこれはビジネス的にはチャレンジとは言えないな。飲食店は客が来てなんぼ。まあ資金が尽きるまでは客が来なくても運営はしていられる。でも客が来ないと結局根付かない。根付かなくて客が来なければ利益も出ない。そうなるといずれ資金もショートする。一般論として、「昆虫を食べたい」という絶対数が圧倒的に少ないのだから、いくら工夫をしてもかなり厳しくなる。頼りの “SNS映え” も、虫を食べる気持ち悪さが勝ってしまって発動されない。

このお店はイベント的な期間限定なのかな?もしも普通に通常の飲食店としてオープンするなら、その経営はなかなか厳しいものになるな。まあ逆を言えば、仕掛ける側の腕の見せ所とも言える。なのでどう展開していくかちょっと楽しみではある。僕ももしここからコンサル依頼が来たらと妄想してみよう。