クリスマス、お正月、職場の納会……年末年始の賑やかな場にお似合いなビールが先週12月2日から発売されている。クラフトビールメーカー・サンクトガーレンの「水引飾り付き お正月限定 一升瓶ビール」だ。その名の通り一升瓶に入った1.8Lのビールで、シンプルなゴールド色のビールの<金>と、コク深い黒ビールの<黒>の2種類。ラベルにはビールでは珍しい和紙風の紙を使用し、「感謝」の2文字を配している。以前から一升瓶ビールは販売していたが、お歳暮ギフト用だったり、忘年会や新年会などの宴席用にと、注文が集中する12月に水引飾りをつけたおめでたい限定版を用意したとのこと。「一升(一生)分の感謝」「一升(一生)幸せになれるように」「一升(一生)繁盛」……ただのダジャレかもしれないけれど、節目を迎え、新たなスタートへ向かうこの季節には打ってつけのビールでは?と。なるほどね。

 

これ良いね。水引を付けたってとこがありそうで無かった。日本酒ならあったかもしれないが、瓶ビールにはなかっただろうね。しかも一升瓶のビール。で、「一生(一升)分の感謝」と。面白い。ほんのちょっとのことだし、一つ一つを切り取ると、どれも以前からあったものだけど、それを組み合わせることで新しいものを作り上げている。

新しいものを作り出そうとすると、どうしても斬新で目新しいものを求め過ぎてしまう。でもそれってなかなか出てこないし、出たとして商品にできたとしても、斬新過ぎて受け入れられなかったりする。ポイントは、「他ではポピュラーでもここでは新しい」。水引なんて太古の昔からある。一升瓶も。でもそれをビールと組み合わせることで新しいものになる。しかも元々あるものの引用だから受け入れられやすい。つまり、売れやすい。

あなたが生み出したいと思っている “新しいもの” のヒントは、実はめちゃくちゃ身近に転がっている。