韓国発の「CRISPY CHICKEN n’ TOMATO」が日本に初上陸。12月より、愛知・名古屋にあるタピオカ専門店「DING TEA 大須観音店」にて提供をはじめている。日本で展開するにあたって、このブランドが採用したのは出店ではなく「シェアリングブランドサービス」という形態。これは、既存の店舗に自社ブランドのメニューを提供し、お互いに利益の一部を獲得するというビジネスモデルだ。「クリスピーチキン」をはじめ、人気の「ヤンニョムチキン」や「コチュマヨチキン」など“やみつきチキン”と呼ばれるフライドチキンやアラカルトメニューを複数揃える。同ブランドによると、このビジネスモデルの活用も含めて、今後2年で日本全国120店舗への展開を目指しているという。12月からは「Uber Eats」による利用も始まっている。まだ名古屋限定ではあるが、既存の店舗を利用しての展開とのことで、今後のスピード感のある日本国内での普及に期待したい。と。なるほど。
新規参入によくある形だね。ソフトクリームのクレミアとかこんな感じでやってるよね。この仕組みに「シェアリングブランドサービス」なんて名前が付いてるのは知らなかったけど。この仕組みでやるととても新規参入しやすい。なんといってもコストが低い。普通に店舗を構えて人を雇って、、だとかなり初期コストもランニングコストもかかるが、これならグッと抑えられる。人も貸してくれる(既存のタピオカ店員がチキンも売ってくれる)なら全然コストがかからないね。このチキンの場合は、既存のタピオカ店のメニューが増えただけって感じだから店員はそんなに手間はかからないし、客にとってもタピオカ店のメニューが増えただけだから受け入れやすい。
このシェアリングブランドサービスが成立・成功するポイントは2点。まず1つ目は、それを置くことで既存商品も売れる相乗効果が期待できる商品であること。よく、「ウチの商品置いてくれませんか?」みたいな売り込みあるけど、それによるメリットがなければ置く意味がない。売上の一部を貰えたとしても、売れなければただスペースを取るだけだ。2つ目は、売上からの利益を既存店側にどれくらい渡すか。これは、例えばこのタピオカ店とチキンの場合、利益割り当ての比率は7:3か、8:2でもいい。つまり、チキンの売上の利益が100万円だとしたら、80万円をタピオカ店側に、20万円がチキン側。これくらいの旨味があった方がいい。とまあこんな感じかな。
新しい商品で新規参入を狙っているのであれば、わざわざ店舗を構えずとも、この仕組みでいけばすんなり入っていける。ただ、上記で書いたように受け手に大きなメリットがある商品とその仕組みでなければいけない。仕組みは間違っても、ケチって5:5とかにしないように。これは広まってこそのビジネスだ。置いてもらうお店の利益を最大限に考えること。自分が儲けるのはずっと後って仕組み。まずは旨味を存分に出して、どんどんシェアブランドしてもらうことを考えることだね。
