日本生産性本部と日本経済青年協議会は6月27日、東京・霞が関の厚生労働省で会見を開き、新入社員を対象に「働くことの意識」について聞いた調査結果を発表した。調査は2019年3月11日~4月26日に行い、調査書の有効回収数は1792人だった(男性1060人、女性726人、無回答6人)。【働く目的】についての回答で最も多かったのは「楽しい生活をしたい」の39.6%で、「経済的に豊かになる」(28.2%)、「自分の能力をためす」(10.5%)。「社会に役立つ」はわずか9.3%だった。新入社員に対しては、「若いうちは進んで苦労をすべきだ」と言われることがある。このことに関し、どう思うか聞くと、「好んで苦労することはない」が過去最高の37.3%だった。対する「進んで苦労すべきだ」は43.2%と上回ったが、両者の差は過去最小となった、と。なるほど。

僕から言わせれば、苦労なんてしないに越したことはない。そもそも “若いうちは進んで苦労をすべき” なんていうマインドコントロールを普通に受け入れていたことが恐ろしいね。それに働く目的が「社会の役に立つ」なんて想いが、普通のサラリーマンの脳ミソに浮かぶはずがない。その雇用形態と働き方では、こんな想いが浮かぶ方が不自然だ。なのでこの調査結果は、今の日本の経済状態と、明るいとは思えない近未来も考慮すれば、若者がこういう思考になるのは至極当然と言える。

ただこれが今日のブログの論点では無い。これは調査結果の根拠を推測するものではあるが今日の結論ではない。僕はもっと根本的な部分に触れる必要があると感じたのでそこを書いていく。

 

この記事は、著者側の「今の若者は~」といったやや若者批判的な視点から書かれていると感じた。「“社会に役立つ” はわずか9.3%」という書き方もしているしね。つまり、「以前は “社会の役に立ちたい” という立派な若者が多かったのに今は減ってきた」、と言いたいのだろう。でも僕は全く逆の意見だ。働く目的の回答で、「楽しい生活をしたい(39.6%)」が最も多かったこと。ここが僕は素晴らしいと思っている。そう答えることになったプロセスはどうであれ、働くことの目的が「楽しい生活をしたい」という自分の基本欲求にあることは素晴らしいことだと思った。

僕は昔からいつも、「何の為に働くの?」と聞かれたら、「自分がハッピーになるため」と答えてきた。自分が幸せになるから頑張れるし、考えられるし、仕事自体も楽しくなる。これって生きていくことの基本だと思うんだよね。なので今回、この調査結果を見て、若者の中で “働く” ということの根っこが、自分の純粋な欲求となっていることはとても良いことだと感じた。今はまだ39.6%だが、この数字が限りなく100%に近付くことで、人の幸福度も上がるし、結局は経済の回復・上昇になるのだと思っている。

だから若者に言いたい。是非自分がハッピーになるために働いて欲しい。それはお金を稼いでそのお金で楽しい週末を過ごすことだけでなく、更に仕事自体についても、どうやったら自分が楽しくなるかを考えてやってみて欲しい。苦労なんてする必要は無い。そんなのストレスが溜まるだけだ。苦労しなくて済むように考えて、それを行動に移すんだ。たまには失敗だってあるが、そんなの無視して次にいけばいい。修正は必要だが反省は不要だ。どんどん次にいくことが重要。そうすればいつの間にか気付いたらあなたは、あなたの楽しいことに囲まれているはずだ。そうやって生きている時間全てを自分の楽しいものにしていって欲しい。