群馬県内のセブン―イレブン加盟店の経営者が、不在時に本部に営業を代行してもらう「オーナー・ヘルプ制度」の内規を無断で変更したのは独禁法違反(優越的地位の乱用)に当たるとして、近く公正取引委員会に申告する方針であることが27日、分かった。旅行の際に制度を利用したところ内規変更を理由に拒否されたとしている。男性は、5月23日午後8時~24日午前5時までの間、接客や廃棄処理といった業務の代行をセブン―イレブン・ジャパン本部に申し込んだ。本部からは「内規変更のため旅行での申請はできない」と回答されたという。男性が2001年の加盟店契約時に、セブン本部から受け取った資料には制度について「冠婚葬祭や旅行、病気などで不在の場合、営業を代行する」と記載されている。 セブン―イレブン・ジャパンによると、「この制度は状況に応じて運用方法を変えており、今回の内規変更は店主らに知らせていなかった。」と。人手不足対策として4月に発表した行動計画は制度の充実を図るとうたっており、男性は「一方的な契約変更だ。セブン本部は表向きの発言と実際の対応が違う」と話す、と。なるほどね。

ちなみにその内規変更後の「オーナー・ヘルプ制度」が今はどうなっているかというと、セブンのホームページにはこうあった。「オーナーさまは自己の裁量で休日をとることが可能です。しかし、経営していくなかでは予期せぬ事態が発生することもあります。そこで止むを得ない事由で休日が必要となる場合に、本部従業員が一定期間、オーナーさまの業務を代行する制度を設けています。」と。つまりどうしても休みが必要な場合はヘルプしますよ、ということだ。そうなると旅行は、一般的には “止むを得ない事由” とは言えないから無理ってことになるね。

 

これはセブン側が悪いな。フランチャイズオーナーからすれば、このオーナー・ヘルプ制度も加盟を決断した理由の一つにもなっていたはずだ。それを一方的に大きく変えられてしまったわけだ。しかも内緒で。これはヤバいね。百歩譲って契約時に「*この制度は状況に応じて運用方法を変えることがあります。」という文言が入っていたとしても、この変更は話し合いが必要なレベルの内容だ。

セブンは言いづらいことをこっそり一方的に変えてしまった。そりゃあ怒るわ。結局こうやって公になることによって、他のフランチャイズオーナーにも知れ渡ることになるし、独占禁止法違反になんてなったら大きな損失を被ることになる。っていうか独禁法違反になるでしょこれ。“優越的地位の乱用” に十分当てはまる。

男らしくないわセブンイレブン。ダサすぎる。言いづらいことこそ、相手としっかり向き合って話さなきゃいけない。そんな基本もわからないのか。ガッカリするわ。