加熱式たばこ「アイコス」を販売するフィリップモリスジャパンは、コンビニ店などで特定の期間中に会員登録すれば割引すると広告していました。しかし、実際には一つの期間が終わるとすぐ次の期間を設定するなどして、アイコス2種類に関し、2015年9月から2年9カ月、キャンペーンを続けていました。消費者庁は、景品表示法違反にあたるとして21日に再発防止命令を出しました。なるほどね。でもこれは厳しいなあ。
まず「景品表示法」だが、消費者庁のホームページによると、「商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを厳しく規制するとともに、過大な景品類の提供を防ぐために景品類の最高額を制限することなどにより、消費者のみなさんがより良い商品やサービスを自主的かつ合理的に選べる環境を守ります。」と。今回引っ掛かったのはこの前半部分だね。簡単に言えば “商品のウソ表示を防止します” ってとこだ。ただ、今回の件に関して言うとウソは言っていない。限定期間も一応区切ってる。フィリップモリス側からすれば景品表示法には抵触してないと思っていたはず。まあ法の隙間と言えば隙間だけど。でもそうやってうまくやってくのも商売の基本だ。そもそも「限定」というのは王道の商法だ。消費者だってわかってるはず。それも踏まえて買うかどうか考えているはずだ。こういった “連続限定” はどこでもやっている。というかもっと大胆にやってるところを他でたくさん見る。このアイコスなんて良い方だ。みんなやってるからいいってものじゃないけど、「何を今さら」って思ってしまうな。確かに「限定」に惹かれて買った人はいるだろう。でも損はしていないよね。それどころか、買おうか迷っていたところで背中を押してもらった人もいるはずだ。もともと欲しい気持ちはあったはずだから、買って満足しているはず。
フィリップモリスジャパンはこれを受けて「消費者の皆様に深くおわび申し上げます」とコメントしている。まあこうなったら謝るしかないけど、どうかへこたれず、自分達のビジネスを突き進めていって欲しいね。
