サントリー「オランジーナ」の新ラインとして、果汁100%の「オランジーナ100」PET300ml/160円(税別)が発売になると。
そしたらこれまでのオランジーナって果汁どれくらいだったのかなと思い調べたら、果汁12%だと。しかもオレンジ果汁だけでなく他の柑橘系の果汁と合わせて合計12%らしい。あとはオレンジピールエキスも入ってると。ちょっと渋めの味がするもんね。
で、今度は果汁100%ということなんだけど、これもオレンジを含めた柑橘系4種とオレンジピールで100%となるらしい。なので味的にはこれまでのオランジーナの感じだろうね。サントリーとしてはそこで他の100%オレンジジュースとの差別化してるわけだ。
さて、これをどう読むかってことなんだけど、まずは顧客心理。100%オレンジジュースを買う人の心理だ。まず根底には「健康」がある。「100%の方が美味しいから」と言うだろうが、その根底は紛れもなく「健康」だ。なるべく手を加えていない果物そのままの栄養を摂ろうという意識だ。これが根底にある。そういう意味で今回のオランジーナ100はちゃんと果汁100%なんだろうけど、やっぱオランジーナは「混ぜ物感」がある。ちゃんと果汁100%であるにもかかわらず、このイメージから潜在的に拒絶感が出ちゃう。だから他の、思いっきり果汁100%丸出しパッケージのオレンジジュースに負けてしまうことになる。
そもそも果汁100%にするなら、僕ならデザインをもうちょっとダサくするね。果汁100%で売り出すならオシャレなパッケージはダメなんだよ。ケミカルな印象が出ちゃうから。せめて、「4種の柑橘とオレンジピールのみで作った100%果汁!」とかって載せればいいんだけど。オシャレ感のせいでパッケージがめちゃくちゃ分かりづらいよ。デザイナーの自己満パッケージだね。これじゃダメ。
ということで「オランジーナ100」はあまり売れません。
