英マンチェスターにあるステーキレストランで、客の注文とは違う、価格20倍の63万円のワインを間違えて出してしまったと。店側は客の身元は公表せず、「楽しんでもらえたことを願う」とコメント。ワインを間違えたスタッフに対しては、「元気を出せ!その場限りのミスは起きるもの。とにかくみんなが君を愛しているよ」と言葉をかけたと。

まあ20分の1でも約3万円だから、この客ももともと高いのを頼んでたわけだね。スタッフもお咎めナシだったようで。でもこのハプニング、実は店側にとってはラッキーだよね。だってこのニュースが日本まで届いているってことは、イギリスではもっと広まっているはず。つまりこれは、かなり良い宣伝広告になっているはずだ。ワインのマイナスは約60万円だが、こんな広告をたった60万円じゃあ出せない。店側の懐の深さも合わさって、めちゃめちゃ好印象なCMとなったね。

一点残念なのは、「ワインはそのまま客に出された。客が気付くことはなく、後にマネジャーの1人が事態を把握した」と。つまり客はそれが63万円のワインと知らず飲んだことだ。人はラベルを味わう。味よりも付いている肩書があるからより美味しいと感じるものだ。特にワインなんて一番本来の味がわからない。この客はとても惜しいことをしたな。

 

これは店のツイッターの画像から。左が63万円の2001年産シャトー・ル・パン。右が客が本来注文したもの。

これ間違えたのか。似てないな。