リーバイスを展開するリーバイ・ストラウス社は、創業166年のジーンズの老舗ブランドなのだが、2019年3月にニューヨーク証券取引所に再上場したらしい。1971年に一度上場しているが、減益のため84年に創業一族が非公開に戻した経緯があると。

ちなみに過去最高益が97年の70億ドルで、その後40億ドル台まで落ち込み、ジワジワ回復してきて18年が56億ドルと。

 

ジーンズかぁ、、難しそうだね。リーバイスはシェアで言えばトップらしいのだが、ジーンズ市場の規模は大して変わらないでしょ?無くなりはしないが拡大もしないだろうね。そんな状況で今は色んなファッションブランドがジーンズを出している。これまで作っていなかったブランドも普通に作るようになった。もはや数社のジーンズブランドの独占市場ではなくなってる。しかもそれら新規参入ブランドは、イノベーションの邪魔になる “伝統” を持ち合わせていない(と言ったら言い過ぎか)から、時代に合わせて軽快な展開ができる。

なんとなく他が踏み入れなかったジーンズ市場がオープンになっている今、戦うアイディアとエネルギーが老舗ブランドに果たしてあるのだろうか?限られた市場を多数のブランドで取り合う状況を勝ち抜く力が、老舗ブランドにあるのかどうか?

「ジーンズならリーバイスでしょ」という時代ではもう既に無い。僕も自分が今持ってるジーンズのブランドを見てみたら、春夏用のジーンズ8本のうち、リーバイスは1本だけだった。しかもそれがリーバイスだったと意識してなかった。リーバイスとジーンズの位置付けはそんなもんだってことだ。

リーバイスは今回上場して、株主を納得させる策があるのかな?新規ブランドに勝るアイディアやフットワークがあるのか?詳細は全然知らないけど、なんだか無策な感じがしてならないな。「売上があがってきたから上場して弾みをつけよう!」みたいな感覚だったらそれは大きな間違いだ。

 

ってことで状況は良くはないっぽいが、僕ならこうする。

市場を変える。というか「戻す」と言った方がいいかな。僕なら既存ラインはそのままに、そこにプラスして作業着市場に改めて参入するね。アメリカにもワークマンみたいなとこあるだろから、作業着ジーンズのシェアを皆が気付かないうちに独占してやる。ファッションブランドが来ない市場で、既存の作業着メーカーもジーンズは(多分)作らない。ここが狙い目だと思うね。“原点回帰” に復活のヒントがあるなんて誰も気付いてないだろうな。