あの爆発事故をきっかけに調査したところ、「アパマンショップ平岸駅前店」で、顧客と契約した入居前の消臭サービスを実施してないケースが約2年間で計127件あったと発表したらしい。対象者には返金し、謝罪したと。
これ、他店舗でもやってるな。怪しい。アパマンの店舗総数を調べてみたら、2018年2月の時点で1143店舗。うち直営店が104店舗、FCが1026店舗、海外が13店舗。爆発事故を起こした「アパマンショップ平岸駅前店」はFCかなと思ったが直営店だった。直営でこのずさんな体制だ。必ずしもFCが直営より劣るとは言い切れないが、直営でこれなら、、とは思ってしまう。
消臭サービスは1件10800円。利用者は知らなかったであろうその内容詳細は、ただ消臭スプレーをかけるだけだった。しかもそれすらも実施してなかった事実が1店舗で2年で127件。やべーなこれ。
アパマンがしょーもない会社だってことはわかったけど、ちょっとこのサービスの部分に注目してみる。
「消臭サービス」が10800円。
このサービスを注文する客の状況は、賃貸物件を借りようという手続きの時だ。新築じゃない限りその部屋には前に住んでた人がいる。そういうサービスがあるのであれば、プロの手で消臭してもらいたいと思うもの。10800円が財布から出ていくと考えると痛いが、引っ越し代として数十万使うことになるから、いつもよりもその痛みはかなり軽減するタイミングだ。「ついでにお願いしとこう」と考えるもの。そんな顧客心理を巧みに利用した付帯サービスだ。
付帯サービスは客の「無知」と「不安」を利用したものだ。よくある王道の商売方法の一つと言える。何かの保証なんてのは全部これだよね。携帯とかパソコンとか買う時いろいろ付けられちゃうやつだ。まあ客はそれで「不安解消」を買っているわけだからいいんだけどね。後から要らなかったと気付くけど。
まあそれにしてもこのアパマンの件は本当にダメだ。顧客心理の悪用だ。客は10800円も払ってるから業務用の専門の消臭をしてくれると思ってしまうが、その実、ただの消臭スプレー。自分でやったら500円だ。しかも実施すらしていない。完全に客をバカにしてる。
