オンテックスという住宅リフォーム会社が、自分で作った口コミサイトを操作して自分を1位にしたと。
で、そこに掲載されていた同業他社が損害賠償請求260万円の訴訟を起こした。判決はオンテックスの不正を認めるも、オンテックス側に求めた支払いはたった8万円。何コレどういう計算??笑
なんだかとっ散らかった裁判だが、これをビジネス的視点で見てみる。
まず、住宅リフォーム会社が新規客獲得に関して、口コミサイトの重要度は高いはずだ。パンケーキを食べに行くんじゃなく住宅リフォームだ。既にその会社でリフォームした人の声を重視するのは当然だ。パンケーキはマズかったらもう行かなきゃいいんだけど、リフォームなんて一生もんだからね。で、そういう顧客心理を理解しているからこそ、自分で口コミサイトを作り、それを操作して自分を1位にした。1位であることが大きな集客力を持っていることをわかっててのことだ。これはかなりたちが悪いね。
ただ、客もバカじゃない。1つの口コミサイトだけで決めたりはしない。逆に他の口コミサイトでこのオンテックスの評価が全然高くなかったらすぐ怪しむだろう。なので口コミサイトの操作は、ホントに評価が高くなければ諸刃の剣になる。なので結論として、「口コミサイトの操作」は元々評価の高かった会社しか機能しないことになる。
裏を返せば、損害賠償請求を起こした会社の方が怪しいんじゃないの?なんて思っちゃう人もいるかもって話だ。
商売で顧客心理を理解するのは重要だ。僕だっていつも考えている。ただ、不正はやっぱ見抜かれる。子供騙しは子供にしか効かない。そして、商品の価格が高ければ高いほど、人の警戒心は上がるから見抜かれやすい。
って感じかな。オンテックスの「売りたい熱意」は素晴らしいと思ってる。
