割れてしまった源九郎稲荷神社の白狐面。インパクトあるでしょ。参拝者さんに写真撮影に使ってもらおうと、社務所入口に2面を置いていたものです。

※このお話、先日Facebook側に投稿したのですが、その時以上の情報を含むので、今回投稿します。

今年の1月2日、その日のうちに2面とも落とされて割れちゃったとか。今は、予備に取ってあった1面のみを置いています。うっかりミスと聞いています。まぁ誰にでもあることですよね(笑)

で、本題はここから。

本稿は、落とした人を批難したりするものではありません。神社の語り部氏も、特に気にはされていません。氏にお聞きして、悪意があって割ったのでないことはこちらも理解しています。むしろ、落とした人またはその関係者さんに読んでもらえたり、後で神社に来てもらえたら安心できるんじゃないかな。

つまりこういうこと。割れた白狐面ですが、大丈夫、直します。2021年末に白狐面19面を塗り直した経験から、割れ方を見ても直せるとしか思えませんでした(笑)

次の画像は、修復途中の面を奥さんに持ってもらったところ。

割れた2面は、1月後半に引き取ってきて当方宅にあります。修復はもう終盤。2面とも形を復元し、裏から補修して、表面はプラサフで下塗り、白く本塗りまでできています。顔も描きつつあるところ。

次の画像は、白塗りができたところです。

「今後、同じようなことがあっても、絶対に責めたり弁済を求めたりしないでください。僕が直します。」と語り部氏や関係者に伝えました。そうしたら、「源九郎さん（の関係者）でそんなこと言う人はおらん」と笑われました。ごもっとも(笑)

後は鼻を入れて仕上げます。

「やまとな雛まつり」が開催される時期です。社務所に大きく並んだ雛飾りも、修復した面も、ぜひ見に来てやってください。

白狐面 修復