トキの記事を書いていて思ったんですが、ケンシロウって本当に何にも知らないなあ、と。
ちょっと羅列、比較してみます。
①拳王・・・?
ケンシロウは、そもそも拳王の存在すらレイに説明されるまで知らない感じでした。
また、師父リュウケンを殺害したのもラオウであることもトキは知ってる、ケンは知らないのでした。
多分、ラオウを倒すことを事前にトキには伝えていたところ、反対に致命傷を受けたリュウケン。そこにトキが駆け付け、ラオウに敗れたことを伝えて息絶えた・・・みたいなことがあったのかもと推測します。
ただ、それを伝承者成り立てのケンシロウに伝えなかったのは何故か?
やはり、まだラオウには敵わないと思われたんでしょうね。
②死兆星の存在
レイも知らなかった死兆星ですが、北斗七星のすぐとなりの星のことだし、これはさすがに知っとけよという話です。
知らんやつにラオウが「見た?」て聞いてるのもなんかイジワルでオモシロイですが。
もちろんトキは知ってました。
余談ですが、この話の後にリアル夜空で北斗七星を見るのが怖くなったのは、私だけではないハズです✨
死兆星は実は作中の創作ではなく、某国の昔話として、
「光の弱いこの星が見えるほど視力が高い人が戦争時に最前線に配備されることが多かったため、命を落とす可能性が高かった」
とされたり、
反対に
「この星が見えなくなるほど視力が落ちる=それほど年を取った」
ということから、
「見える方が寿命が長い」
と言う逆説的な話もあるそうです。
③南斗六聖拳
レイに聞くまでその存在を知らなかった件・・・
てゆーか、ケンシロウは少年期に、ラオウに「南斗十人組手」の荒行に連れて行かれた際、サウザーやシュウに会っててひどい目にもあってるのに、もうちょっと南斗に興味持とうよ。
だいたい、シンとは旧知の仲でもあるだろうに。
南斗水鳥拳も知らなかったぽいし(羅漢仁王拳とか知ってるのに・・・)
しかし、さすがのトキでも、南斗最後の将がユリアだったという事までは知らなかったようですね。
④サウザーの体のヒミツ
以前のラオウの記事でも触れましたが、
「 トキの知識ここに極まれり」
といったところでしょうか。
今回ラオウの言動は置いといて、本質的なギモンは
「なぜトキはサウザーの体のヒミツを知っていたのか」
ではなかろうかと思います。
これには2通りの説が考えられます。
説①「伝承者としての知識」
先にも触れたとおり、トキは北斗神拳伝承者の最有力候補者でした。
その北斗神拳の壁となりうるのが、南斗最強の鳳凰拳。
南斗鳳凰拳の伝承者資格に、「内臓逆位」が厳格に決められていたとすれば?
そしてそれはもちろん門外不出だけど、北斗神拳の正統伝承者には密かに受け継がれていた情報だったとすれば?
ただ、オウガイとサウザーに血縁関係は無く、遺伝での内臓逆位は前提ではありません。
また一子相伝の鳳凰拳の伝承者には超人的な拳才も必要なことから、そもそも入門のハードルが高過ぎると思うのです。
しかも核戦争で世界の人口が大幅に減った作中世界では、この条件を守れば守るほど鳳凰拳は断絶する可能性が高くなっていきます。
なので、この説は現実的ではありません。
説②スーパードクタートキ
トキは作中珍しく「医療の人」です。
さらにトップクラスの才能を持っている「拳士」でもあります。
この2つの視点から、何らかの仮説・立証を経て、サウザーの内臓逆位について結論を導き出している可能性はないでしょうか?
であれば、ラオウもケンシロウも知らないのは無理ないし、鳳凰拳の伝承者問題も解決します。
ただ、トキがマジマジとサウザーを観察できるとは思えないので、若い頃に何らかの違和感を感じたか、あるいはサウザーの主治医と知り合いでそこで情報を得たとかも考えられます。
いずれにせよサウザーの秘密はトキ以外、南斗聖拳のひと達ですら知らなかったでしょうから、これを知っていた、あるいは見抜いたトキの知識はすごいという他ないですね!
(ケンシロウは自力で謎を解いたから、役には立たなかったけど・・・)
ああ、めちゃくちゃ長くなってしまった