不動産を相続人の1人が一旦相続し、

売却した後、その売却代金を分ける。

こんな遺産分割協議の相談を受けます。

 

共有で相続して、

途中で「売らない」なんて言われたら困るし、

当事者が多いと売却手続きが面倒になるので、

相続人1人の方が売買を進めやすい。

 

う~ん一応納得です。

 

 

なかなか買主がみつからなかったが、

運よく見つかり、売買契約成立。

あとは残金決済の時、

他の相続人に分配して終了。

 

のはずが・・・

 

 

 

買主が契約を解除。

(いろいろな事情事由はあるだろう)

 

 

遺産分割協議書を見ると、

1人で相続して、他の相続人に

金銭を支払うことになっている。

 

お金を支払うことができないこと

(債務不履行)を理由に

遺産分割は解除できない。

 

相続人全員で遺産分割の

合意解除も可能だが、

相続人間で揉めている場合は、

協力はしてくれないだろう。

 

仮に合意解除できたとしても、

合意解除及び再分割は、

相続人間の贈与と判断され、

贈与税の可能性がでてくる。

 

今後ずっと保有して

再度買主を探すにしても、

管理責任、

固定資産税負担、

他の相続人への金銭支払い義務、

はずっと残ってしまう。

 

だとするならば、

相続人間で揉めていても、

少なくとも売却する方向性が一緒なら、

売買契約が進めやすいと理由で

不動産を1人が相続するのではなく、

共有にするという選択肢も

リスクヘッジとしては考えてもいいのかも。

 

他にも、

 

後から不動産に問題があった場合、

(相続人間の担保責任はありますが)

買主から直接責任追及されるのは

売主の相続人だけ。

 

だとか、

 

まだありますが、

今日はこの辺で。

 

 

もちろん、

ケースバイケースです。

 

不動産は共有がダメという風潮が強いので、

すべてがそうではないかもしれないですよ。

というお話でした。

 

 

 

川崎市麻生区新百合ヶ丘稲城市で

単独か共有で相続するか迷ったらの

司法書士田中康雅事務所がお届けしました