携帯電話やスマートフォン(高機能携帯電話)向けのソーシャルゲームの課金方法の一つ「コンプリートガチャ(コンプガチャ)」に対する消費者庁の規制について、ディー・エヌ・エー(DeNA)の守安功社長は9日、「現行法に違反するという考えは持っていないが、社会的な問題提起がなされている」として、コンプガチャを廃止する方針を示した。

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 同社は「ガンダムカードコレクション」や「ワンピースグランドコレクション」など、自社製ゲームではすでにコンプガチャを削除したという。

 守安功社長は「消費者庁と協議しながら、自社のガイドラインを策定する。関連6社の協議会でもスピード感を合わせて、業界全体としてのガイドラインをつくり、足並みをそろえて、遵守していく」と話した。

 同社が9日発表した2012年3月期連結決算は、自社製ゲームの収益性が改善し、最終利益は前年同期比9.1%増の344億円となった。

 売上高は29.3%増の1457億円、本業のもうけを表す営業利益は13.0%増の634億円だった。