佐藤元福島県知事に対する最高裁判決 | 声なき声を聞く政治 前千葉県議会議員 鈴木ひとし

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千葉県議会議員選挙で16078票を頂いたにもかかわらず、議席を獲得できず、お詫びを申し上げます。

議席は無くとも、公平公正な社会づくりに力を尽くしていきたいと考えています。

16日に佐藤元福島県知事に対する最高裁の判決が出ました。

この事件は佐藤栄佐久元福島県知事が、福島県が発注した木戸ダムを
前田建設工業が工事受注したことについて、賄賂を受け取って便宜を図ったとの裁判でした。

検察が賄賂として立件していた部分は

1.元知事の実弟の経営する会社の土地をダム工事受注の便宜を図った謝礼として下請業者だった水谷建設が買い取り、その換金の利益部分
2.現金1億円の授受
3.売買代金を相場よりも高くしたことによる7300万円

以上三点でした。

最高裁が認定した部分は、元知事の実弟の経営する会社の土地を、ダム工事受注の便宜を図った謝礼として、ダムの施工会社の下請けだった水谷建設が買い取り、その換金の利益が賄賂に当たるという理由だったのです。

最高裁は検察による見立て捜査を批判して、前記2.3の部分1億7300万円を賄賂として認定しなかったにもかかわらず、執行猶予付きの有罪としました。ちょっと意味がわかりません。

この事件は陸山会事件でも捜査のきっかけを作り、5000万円の現金を渡したと主張している水谷建設によるデタラメな証言に、検察が乗って事件化した事から始まったと言えます。

さらに、元福島県土木部長が知事からの「天の声」があったと証言していますが、実は部長自身の収賄の事実を隠すためだったという説もあります。この元部長の自宅机から多額の現金が押収されている事実もあるのですが、これは裁判にあたって証拠として採用されていません。

これらを総合すると、東京地検特捜部が手がけた典型的な「見立て捜査」であると言えると思います。そして、検察の見立て捜査を最高裁も指摘し、批判している。

しかし最高裁は無罪とはしないという....

推定無罪の原則はどこに行ったのか。

裁判所は検察の顔を立てるために、事実上無罪に等しい執行猶予付き判決を出したのではないのか。

いずれにしても、日本の司法の問題点が凝縮したような事件であり、判決であると思います。日本が正常な法治国家となるのには、まだまだ時間がかかると感じる事件です。