2024年NHK大河ドラマは、女優、吉高由里子が紫式部役のまひろで主演する「光る君へ」である。


「光る君へ」のあらすじを紹介しよう。


「光る君へ」は、平安時代の恋愛長編小説「源氏物語」の作者・紫式部の生涯を描く画期的なドラマだ。


1000年以上前の平安時代を舞台にした男女の愛憎劇で、今も読み継がれるベストセラー「源氏物語」。


この「源氏物語」をもとにしたドラマが「光る君へ」である。


脚本は2006年の大河ドラマ「功名が辻」やドラマ「セカンドバージン」などを手掛けた大石静氏が担当する。


音楽は冬野ユミ氏、語りはNHKの伊東敏恵アナウンサーが務める予定だ。


「光る君へ」のあらすじは、10世紀後半、京で生まれた一人の女の子・まひろを中心に展開する。


まひろの父・藤原為時は漢学や和歌に秀でた文人の家系だが、下級貴族である。


そのためまひろの一家は貧しく、暮らしぶりは豊かではなかった。


まひろは幼い頃から文学の素質に際立ったものを見せる。


弟への講義を横で聞くだけで、まひろは漢学も和歌も覚えてしまうほどだった。


学問はまひろにとって、心の中の豊かな世界観の礎となったのである。


やがてまひろは運命のひと・柄本佑が演じる藤原道長と出会う。


そしてまひろはのちに最高権力者となる道長に惹かれていく。


しかし両家の家格の違いと、まひろの母の死にまつわる秘密が、二人の関係に影を落とす。


その後、父の受領としての赴任先・越前にまひろは同行する。


一方で、道長はライバルを蹴落とし、権力の階段を急速に上りつめていく。


まひろは思いを断ち切って、京に戻り藤原宣孝との結婚を決める。


宣孝とは父ほども年が離れていたが、娘を授かった。


しかし宣孝はわずか一年で急逝したため、まひろはシングルマザーとなる。


その頃道長は、天皇に娘を入内させ、いずれは天皇の祖父、外戚となることをもくろんでいた。


まひろは天皇、道長たち貴族、そして后や姫たちの複雑な人間関係を聞き知った。


そしてまひろは子育てのかたわら、一編の物語、「源氏物語」を書きはじめる。


「源氏物語」の主人公は皇子でありながら、臣下となった光る君、光源氏である。


その呼び名のとおり光り輝くように美しい男性だ。


「源氏物語」の評判はまたたく間に広がり、まひろは、道長から、娘に后としての教養を授ける女房として宮中に上がるよう、強く誘われる。


一人娘の養育のために、まひろは宮中に上がることを決意する。


宮仕えのかたわらで、道長の援助を得て、まひろは乞われるままに「源氏物語」を書き進む。


書き上げる端から周囲が奪い合うほどの人気ぶりで、女性たちはもちろん、天皇までもが「源氏物語」に魅せられる。


そして物語の登場人物「紫の上」にちなんで、まひろに「紫」の呼び名が冠され、やがて「紫式部」と呼ばれるようになる。


平安時代中期に成立した日本の長編物語、小説・「源氏物語」は以上のような状況下で生まれた。


そしてこの「源氏物語」は、まひろ、紫式部にとって生涯で唯一の物語作品であったのである。


【「光る君へ」あらすじ】