676回目:塩をNaClと言わない | 毎日何かを見つけたい!転んでもタダでは起きない!◆40代ワーママ

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たくさんの考え方や価値観がある中で、みんなが自信を持って意見を言い合い、よりよいところを目指していく、、、そんな世界になったらいいなぁ。

職場やPTA、異なる価値観や考え方の中で日々感じたことを書いています。

宣伝会議が主催する

編集・ライター養成講座に

参加しています。

 

GWに受講した

天狼院書店に続き

またライターの講座。

 

ライターを目指している

訳ではありませんが

書くことについて

学ぶことが楽しくて

つい申し込んでしまい、

 

その後で

1月下旬まで

毎週土曜の午後

4時間のセミナーを

受けることになった、

と気付きました。

 

学んで、

「あー楽しかった」

で終わらないよう

 

少なくとも

毎日こうして

書いているからには

 

成果を出せるように

していかなければ、

と思います。

 

 

以前にも、

描写が苦手だと

書きましたが

 

描写に関して

昨日の講座で

講師として登壇された

ライターの方が

印象的な話を

してくださいました。

 

その方も描写はあまり

得意ではなかったと

言いながら、

 

ライティングを

学ばれていた頃に

師匠の方から

言われたことを

教えてくれました。

 

「君の表現は

塩をNaClと言っている。

 

塩を表現するには、

伯方の塩のように

ミネラルとか

周辺のものも必要だ」

 

正確な表現で

記憶できていませんが、

こんな感じでした。

 

 

塩=NaCl

 

これは間違っていません。

というか正しいです。

 

でも、伯方の塩や

ヒマラヤの岩塩の方が

NaClより美味しそう

ですよね。

 

NaClも塩としての

役割は果たすから

及第点だけれども、

 

ミネラルを含んだ

○○の塩には

及ばない。

 

 

これを文章で考えると

内容は正しく

伝わるけれども、

 

心を動かすところ

まではいかない、

ということ

かもしれません。

 

 

文章は、

相手に直接

語りかけることと

違って

 

口調や態度で

熱を伝えることは

できません。

 

相手の反応を見て

その場でフォロー

することもできません。

 

だからこそ、

話をするとき以上に

描写が必要に

なるのかもしれません。

 

 

自分はせっかちな

こともあってか、

 

とにかくシンプル、

簡潔、分かりやすい

という文章の方が

読んでいてもラクで、

 

情景や心情の描写に

興味が持てず

 

それが、

小説が得意ではない

主な理由なのですが

 

今回の話を聞いて

 

塩について語る時に、

NaClではなく

○○の塩で表現できる

ようになりたい、と

強く思いました。

 

 

ちなみに、

新明解類語辞典によると

「描写」の意味は

 

対象を観察して

知覚・認識したことを

ありのままに

文章などに描き表すこと

 

とありました。

 

描写は、

ミネラルを含んだ塩で

ありながら

 

ゴテゴテと修飾語で

飾り付けるものではなく

 

「ありのまま」で

あるものなのです。

 

「ありのまま」と言えば

NaClも塩のありのままを

表しています。

 

それと、○○の塩

との違いは

「知覚・認識した」

表現になっているか、

 

つまり書き手独自の

知覚・認識が表現

されているかどうか

 

ということかもしれないと

 

新明解類語辞典を

読んで思いました。

 

 

描写と言えば、

村上春樹の小説が

よく事例に出されます。

 

昨日の講師の方も

挙げていました。

 

数冊読みましたが

独特過ぎて

正直、苦手です……。

 

ですが、

読んだのは

もう何十年も

前のことで

 

当時は、どのあたりが

苦手なのかを

言語化しては

いなかったので、

 

改めて読んでみて、

相変わらず苦手と

思うかどうか、

 

もし苦手なら

どこがどうして

苦手だと感じるのかを

分析してみたいと

思います。

 

脱NaClを目指します。

 

 

【今日のまとめ】

 

文章は

分かりやすく、簡潔で

あるべきだが、

 

塩=NaClと表現しては

味わいがない。

 

単なる事実を

書くのではなく

 

対象を観察して

自分が知覚・

認識したことを

表現する。