ワクチン全否定をする人へ:あなたは一生涯その発信に責任をとる事ができますか? | Dr.Hisacchi:誰もがわかりやすく健康・予防・医療を理解する事ができるブログ

Dr.Hisacchi:誰もがわかりやすく健康・予防・医療を理解する事ができるブログ

「否定の極論」記事に疲れたあなたへ贈る:「食事」「睡眠」「運動」・・これら「健康の三本柱」をねじ曲げずにポジティブに考えるブログです。


テーマ:

今回のブログは炎上覚悟です!!!、どこかで叩かれるかもしれません。

2017年12月1日、朝日新聞デジタルなどで、次のニュースが発信されました(下の写真)。

  

内容を要約すると、2014年10月から水痘ワクチン(水ぼうそう)が定期予防接種となって以降、患者数が1/3以下に減少したというものです。

  


  

2016年には、麻疹風疹が大流行しました。コンサート会場や空港などで、二次感染が起こったとの報道もありました。

  

本来、この2つは子供の感染症なのですが、大人でもワクチン未接種だったり、獲得不十分だと、感染する事があります。
そして大人が感染した場合、子供の時に感染するより症状が重篤化する事が少なくありません。
  
・麻疹について
「はしか(麻疹)」が大流行! 最も感染の危険が高いのは20~30代!?
・風疹について
【2016年の風疹の流行状況】急ぎ予防接種を!今年は重症化します
  

▲出典『ゼロにできる赤ちゃんの障害がある 一生で2回、風疹ワクチンを打つだけ

  

  
そして風疹の場合、何より問題なのは、「先天性風疹症候群」です。
ドラマでも話題!先天性風疹症候群を防ぐために、妊活前の予防接種を
  
上記サイトより抜粋します。
  

妊娠初期の女性が感染した場合、妊娠1ヶ月目まで50%以上、2ヶ月目では35%の胎児が先天性風疹症候群になってしまいます。
  

  

先天性風疹症候群の典型的な3つの症状は、先天性心疾患(生まれながらの心臓の奇形)・難聴・白内障。重症の場合には、生まれて間もなく命を落としてしまうこともある悲しい病気なのです。
⇊具体的な症状は、下の写真です。

▲出典『ワクチン2013~風疹を中心に~

  

  
麻疹や風疹、これらの発症を防ぐには、ワクチンの予防接種です。予防が唯一の治療です!!
詳細は、次のサイトをご覧ください。
⇒ 『
ストップ風疹~赤ちゃんを守れ
  
  
さてワクチンというと、皆さんもご存知のように、狂信的に全否定する人・グループが世界中にいます。
しかも過去には、ある医師が次のような発信ををしていました。
  
1998年のイギリスで、自閉症と腸炎を合併する病気が見つかったと有名な医学雑誌に論文が発表されました。
この子どもたちは病気の発症前にMMR(麻疹・おたふく風邪・風疹混合)ワクチンを打っていたことから、
おたふく風邪ワクチンを打つと自閉症になると大騒ぎになりました。
  

ところが何とこれはデータのねつ造だったのです。この論文を発表した医者は、MMRからおたふく風邪(M)を抜いたMRワクチンを製造する会社の顧問だったのです。
偽の論文を発表することで莫大な利益を得ていたのです。
世界中で、おたふく風邪ワクチンと自閉症の関連が調査されましたが、その結果、事実無根と判明しました。ちなみにこの医師は、その後、医師免許をはく奪されております。
  


  
インフルエンザワクチンや一部のワクチンには、防腐剤として
エチル水銀(チメロサール)が、極微量に添加されています。
この物質と自閉症の関連も、1990年代に指摘 されたことがあります。
  
しかし、これも多くの施設の研究から無関係であることがわかっています。世界保健機関(WHO)も、両者の関係を否定する声明を出しています。

「ワクチン、チメロサチール」で検索すると、トンデモ系の人たちの発信が多数ヒットしますが、決して騙されないようにしてください。ワクチン否定者たちは、わずかなマイナス要因を大袈裟に持ち上げて否定するのが、典型的な手法です。

  

↓「水銀」と言ってもびっくりしないでください。

  

人体にとって危険性が高いものを、薬や食の安全に対し、世界一厳しい厚労省が許可などしません。  

  

  
麻疹や風疹はインフルエンザより感染力が強いのです。発病者の中には重篤化している人もいます。
そしてワクチン開発者は、このような発症者や集団感染を減らすために開発しているのです。決して人々を不健康にするために、開発しているわけではありません!!。「陰謀」とか「金儲け」の言葉で片づけないでください!!。
  
繰り返しますが、ワクチン否定狂信者たちは、ワクチンの効能に関しては一切無視して、マイナス部分のみ強調するのが典型的な手法です。決して騙されないようにしてください。
  

▲ワクチン接種によって感染症が改善した割合

  
  
上の写真をご覧ください。
赤い注射器と黒い注射器の間にある数字、これはワクチンによって感染症を改善した数字です。
  
誰もが知っているところでは、下から3番目「smallpox」すなわち「
天然痘」は100%防御され、WHOは1980/5/8に地球上からの天然痘根絶宣言を発しました。ワクチンのおかげで、地上から消えた恐ろしい病気もあったのです。
  

  
これまで我々は、ワクチンのおかげで致死的となる感染症を避ける事もできてきたのです。
  
それって当たり前でしょうか?
また海外には感染症を起こしやすい環境の国もあります。しかも、簡単にワクチンや抗生物質などが手に入らないで、亡くなっていく人も多数います。

  

  

例えばカンボジアのように、ポルポト政権時代に多数の医師(及び教師)が殺害され、今でもまともな医療が受けられない国もあります。
  
日本人は、簡単にワクチンや抗生物質が手に入ります。コンビニのごとく病院受診が可能です(良い事ではありませんが)。
今ある環境を当たり前と考えずに、もっと感謝をして生きたいものです。
  


▲出典『予防接種情報:厚生労働省

  

  

ここで、ワクチンに関する厚労省のホームページの写真を上に載せます。

これを見ると、義務ではないけど、なぜこれが予防接種の対象になっているの?と思うものがあるかと思います。

私自身も、全て理由を説明できるわけではありません。

  

例えば「Hib感染症」、これはインフルエンザ杆菌B型に対する予防ワクチンです。

「血液脳関門」が未発達な小児において、特に3歳以下で少なくとも600人が髄膜炎を起こします。頻度は10万人あたり5.6~8.6人とされていますが、中には後遺症により大人になっても寝たきり状態の人もいます。

髄膜炎の2/3はインフルエンザ桿菌が原因菌です。接種義務ではありませんが、接種した方が望ましいのです。

  

  

生まれてくる子供の中には、先天的に障害を持っていて、免疫力が弱く、容易に感染症に罹りやすい子供もいるのです。

生きるためにあらゆるワクチンが必要な子供もいるのです。

  

ワクチン否定者には、5~8人/10万人の確率で髄膜炎を発症した身内はいない事でしょう。

また不運にもワクチンの副作用にあたったとしても、全てのワクチンを否定する事はいかがなものでしょうか?。

  

  

繰り返しますが、お子さんの体調や、ワクチンを打たなかった時のマイナス面を考慮し、かかりつけの小児科医とも相談し、必要とすべきワクチンは打つようにしてください。

  

疑問に思う事は、必ず厚労省のホームページも参考にしてください。

国や専門機関は、個人が調べ得たデータ(論文)よりはるかに多数の論文を参照にして、ガイドラインなどを作成しております。

⇒ 『予防接種情報:厚生労働省

  

  

尚、上の写真は、私が所属する病院の呼吸器内科医による「インフルエンザ」勉強会資料(一部改変)です。

  

インフルエンザワクチンは、そのシーズンに発症する型を予想して作成されます。2016年~2017年のインフルエンザワクチンは、結果的にウイルスの型が合わなかったため、あまり効果がなかったようです。

しかし、型が合えば、60%の発症予防効果があるのです。仮に発症しても、症状は軽く済むのです。

  

これは一般人はもちろんの事、多くの医療関係者すら知らないと思います。

⇒ 参考資料『厚生労働省 インフルエンザQ&A』の「Q19

  

  

ネットで調べると、必ずインフルエンザワクチン否定記事がずらりと並びます。

その中には医師の発信もありますが、感染症内科や呼吸器内科の専門医が発信したものは1つもありません。どちらを信じるかは、各自にお任せします。

  

尚、ワクチン否定派の聖書(!?)とも言える「前橋レポート」ですが、これは統計学的な処理がきちんとされていなかっただけでなく、発表時の1979年には現在のようなインフルエンザ簡易検査がまだできなかった時代です。従って対症症例の中には、インフルエンザではない患者が多数混じっています.。ちなみに厚労省がインフルエンザ患者数の統計を取り始めたのは、1999年からです。

臨床の現場で、「前橋レポート」を参照としている医師などおりませんし、いるとしたらその医師にはかからない方がいいです。インフルエンザ以外の分野でも怪しい医師でしょうから。

  

  

正しい知識を得て、決して海外からの笑いものにならないようにしてください。

⇒ 『海外の一流科学誌「ネイチャー」 HPVワクチンの安全性を検証してきた医師・ジャーナリストの村中璃子さんを表彰

⇒ 『子宮頸がんワクチンめぐり日本人が英で表彰 日本ではほぼ報道されず

  

上の報道ですが、情けない事にメジャーな新聞はすぐに報道せずに、数日たってからようやく報道しました。

表彰された村中璃子さんは、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)に対する理論に対し、理論で反発されずに、誹謗中傷や被害を受けたそうです。

  

  

お時間がある方は、過去に反ワクチン運動を続けていた人の記事もご覧ください。

⇒ 『反ワクチン運動をやめたわけ

  

繰り返しますが、正しい情報を得るために、必ず国や専門機関のホームページを参考にするようにしてください。

  

(画像の一部はネットより拝借)

  

↓1人でも多くの人に読んでもらいたいので、クリックお願いします。

にほんブログ村 健康ブログ 病気予防へ 読者登録してね
にほんブログ村

hisacchiさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス