「ジャパネットたかた」から学んだ事:「端数効果」 | Dr.Hisacchi:誰もがわかりやすく健康・予防・医療を理解する事ができるブログ

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 テレビショッピング「ジャパネットたかた」から、当時30代の私は2つの事を学びました。
  
 高田明前社長のテレビショッピング生放送、最後の出演の模様はこちら。
→『MC号泣にカラオケ熱唱、高田元社長最後のジャパネットたかたは通販番組を越えて伝説のドキュメンタリーへ
  
 1つは「声の高さ」です。
→『http://ameblo.jp/hisayacchi/entry-12118015128.html
 もう1つは「端数効果」でした。
  

端数1

  
 「値下げ」「割り引き」あるいは、テレビショッピングなどによく使われる「端数価格」と言えば「98」ですね。
  
 ではなぜ、キリの良い「5000円」とか「10000円」にしないのでしょうか?。それは端数価格にすると、売上に良い効果があるからです。
 それは皆様も何となくわかっていると思います。過去にそのような実験がありました。
  

端数3

  
 フランスの心理学書ニコラス・ゲガンは、次のような実験を行ないました。
  
=実験=
 学生を2つのグループに分け、近所の家庭にパンケーキを売りに行かせました。
 その際、一方のグループには2フランで売り、もう一方のグループには1.99フランで売るように指示しました。
  
=結果=
 (1)2フランで売ったグループ:約45%の家庭に売れた。
 (2)1.99フランで売ったグループ:約60%の家庭に売れた。
  
 わずか0.01フランという差なのに、売り上げに影響した結果が判明しました。
  

端数4

  
 では、次の価格を比べてみましょう。
A:300円と350円
B:299円と349円
  
 どちらも差額は同じですが、Aに比べてBの方が2つの価格差が大きいように感じませんか?。
  

端数2

  
~端数効果~
 端数価格には納得感があります。
 人は、端数の数字を出されると、「そこに何か意味があるのでは?」と無意識に感じているのです。これを「端数効果」と言います。
  
 端数価格は、「ギリギリまで値下げしてくれた」という印象につながるため、お客さんはそれ以上の値下げを待たなくなり、購入を検討します。
  
 また人は無意識のうちに、400円台、500円台などキリの良い数字を基準に考えるところがあります。
 つまり上記の例の299円は200円台、349円は300円台と端数を切り捨ててしまい、2つは違うグループに属してしまいます。
  
 これが結果として「買う・買わない」の判断にも影響を及ぼしているのです。
 したがって買う側としては端数価格に惑わされないようにしたいものです。
  
 ここまではおおよそ、皆さんもご存知の内容だったと思います。
 今回の「端数効果」をもっと調べると、面白い事もわかりました。
  

遅刻1  

  
~効果的な端数の力~

 端数効果は何も買いものばかりに使うわけではありません。
 待ち合わせ時間にも応用が可能です。
  
 ・会社で遅刻を繰り返す人に「遅刻ばかりしているとボーナスに響きますよ
→「半期で遅刻を3回以上した人はボーナスが平均75.3%低くなるそうですよ」とすると効き目が出ます。
  
 ・どうしても時間厳守な待ち合わせが必要な時、例えば「待ち合わせ時間は18時」
→これを「待ち合わせ時間は17時50分」などとすると、その時間に意味を感じて遅刻率は減るそうです。
 ただしこれを多用すると細かい人と思われるので、要注意です。
  
 ・「この商品を試食したほとんどの人がおいしいと評価しました」
→「試食した98.7%の人がおいしいと評価しました」と表現する方が、宣伝効果がはるかに高いというわけです。
  

遅刻2

  
~端数効果の8と9~
 ・日本では、「八」という数字が末広がりで縁起が良いとされているため、端数に「8」を使うことが多くなっています。
  
 ・これに対して米国のスーパーマーケットでは「9」で終わる数字が多いのですが、これは消費者テストをした結果だそうです。
 10個の商品の価格をどのくらい正確に覚えているかを試したもので、その結果分かったのは「9」以外の 7、6、5、4 などの端数を用いても、お客の多くが「9」と答えました。
 米国の小売業が「9」という数字を末尾に使うのが当たり前になっているので、消費者の方が末尾は「9」だと錯覚しているので、「9」がよく使われています。
  
  
 いかがでしたでしょうか?。
 流通業界だけでも人の心理を学んでみると、一般消費者の我々にとって、面白い事がたくさんわかると思いますよ。
 
(画像はネットより引用)