本日、ひさびさに”短文で意味の解らない質問にはどうこたえるべきか?”との話をいただきました。

 

何?それ?って方がいますが、チャット占いであるあるネタです。

例)

「今 彼?」

「彼 好」

「1?」

 

一見中国語のように見えますが、中国語ではないです。

 

利用者の全体でいうと5%以下に収まっていますが、

ポイントの消費を嫌って短文で相談をしてくるんですね。

 

 

「これにどう答えればいいですか?」というのが、弊社に来る占い師さんからの相談です。

 

みなさんはどう答えますか?

 

その占い師さんは

「もう少し詳しく説明してください」と”無料メッセ”で返し、

その結果、鑑定を切られたそうです。

 

さあみなさんはどう考えますか?

 

 

私はこの質問に対する正しい答えはないと思います。

 

なぜなら

ユーザーのお金を遣いたくないという気持ちもわかるから。

だけど、占いの相談はボランティアではないし、お金を払わず対価を得ようとするような行為は一般的にはあり得ないこと。

 

だからどんな答え方をしたって、プツリと切られることもあり、どれが正解とは言えないと思いますね。

 

相手がそんな態度だから、それに合わせるように全文有料で

「もう少し詳しく説明してください。私は魔法使いや映画のような特殊能力者ではないから、あなたが何を思ってそれを書いたのか理解できない」などと書いて送り、すべてのポイントを消費させて終わらせる、こんなことが起こっても「それは占い師さんがおかしいよ!」とは、口では言えても心では思えない。言いたい気持ちはわかるから。

でも、これは「バルス」と同じような効果で、すべてを終わらせることができるけども、

何か後味の悪さが残りますよね……。

 

 

じゃあ、やはり無料メッセで

「もう少し詳しく説明してください」

これが正解?と言われると、これだけでは問題解決しないことを知ってるから「そうです!」とはなかなか。

 

短文で意味の伝わらない質問は、”占いの相談ではありえないことである”

これを本来はユーザーさん側にも教えてあげるべきだと。

 

だから

占い師側でできることとして、プロフで占いに関するポリシーを記載のうえ短文での受け付けは難しい旨を伝えるようにする、対面をやってるならそこでの費用感を伝えるといった対策をまず行うべきです。

 

でも、これでも100%防げるかというと、そうではない。

プロフを見ないユーザーもいるから。

 

 

 

過去にはこうしたユーザーが来たけども、

それがほぼ消えたという占い師さんの事例もあります。

 

 

その占い師が何をやったのか?

みなさん分かりますか?

 

 

難しいことではないんです。

”丁寧で気持ちの伝わる鑑定をした”ということ。

 

 

その方はプロフで上記のような警告とも取れる内容は書いてません。

どちらかというと”なるようになれ”とか”来るもの拒まず”というスタンスです。

 

 

「彼 好」という質問に対しては

 

無料メッセで

「プロフ1の彼の気持ちということですね?

このタロットで見る場合、ふたりの現況によって出たカードの解釈が異なるんですね

復縁、片想いでも違ったりするから、片想いで観ていきますけど違っていたら伝えてくださいね」

 

「現状を〇〇さんがどのように彼を把握しているか、彼はフリーかとか彼の仕事状況とか

そうした情報がないと鑑定自体曖昧になってしまうことがありますけど、疑問点があれば教えてください」

 

 

こんなふうに誰にでも対応していると、

やっぱりその占い師本人の人間性が文字を通して、お客様側に伝わるから、

中には詳しく情報を書いてくるように変わるようなことがあるんです。

そして、そうしたお客様とはなぜか絆のようなものが生まれやすく、リピーターさんになりやすい。

そのリピーターさんが増えると、そもそも新規のお客様の依頼が入らないような状態になって、

短文で質問してくるお客様を自然と受けなくなるんです。

 

だから、この占い師さんの姿をみると、単に悩みの相談をしているだけでなく、

人としての在り方、人間同士のコミュニケーションの正しい取り方

そうしたこと自体をお客様に気付かせてあげているなとも思えます。

 

 

私としては、こうした占い師さんと同じような姿勢でやっていってほしいという気持ちはあります。

でも、全員それが正しいからやれというのは違うと思っていて、無理強いはしません。

強制的にやっても、そこに"心"がついてこなければ、気持ちが相手に伝わることがないし、

一部には勘違いでうまくいくかもしれないけど、なんだか気持ちが悪い。

結果同じようにリピーターで埋まるという事にはならないです。

 

”おもてなしの心”とか五輪でも注目されたけど、何でもかんでもおもてなしって言ってるだけで

案外機械的な対応が多いと思うんです。

そうしたものには心は宿らないし、何も変化を生むことはないと考えています。

 

 

今後、ウラナッテもウラナーウでも、こうした心のある占い師は増えてくると思います。

そうした方々は、自分と同じようなものに惹かれる傾向があり、信念や理念等に共感するとか

自分と同じように心のある人々のもとに集まろうとするからです。

 

そして、心のある占い師が増えることによって、お客様も同じような方が惹きつけられるようになりますし

逆にそうではない占い師の方、お客様は必ず離れます。

この短文相談の悩みが出なくなった時こそ、サービスが本当に成熟し完成した時に起こる現象では

ないかと私は思います。

 

 

 

何のアドバイスにもなってなかったら申し訳ないんですが、

だから、こうした相談でどう対応したらいいのか?と悩んだら、自分がお客様の立場で、もしそうした短文を送ってしまった後、どんなメッセージをほしいか、それを考えて対応なさるのが良いと思います。

 

それと他の鑑定士はどうしているのか?そうした意見に耳をかすのも必要です。

私の言葉が伝わらなくても、他の占い師の言葉がすっと入ることはありますから。