我が家には二人の大学生がいます。



父 グスタボ69歳、法学部ついに6年目に突入。

長男18歳、地質学部1年生。



同じラセレナ市内のアルバ大学に通っています。


先週金曜に息子は全ての科目を無事に赤点なしで通過でき大喜びです。




グスタボは1科目、「民法」の追試が残念ながら不合格…。わずか0,2点が足らず…。


9名の生徒のうち合格者2人だけだったそうです。

あんなに紙にビッシリ書いて勉強してたのに…。

本当に残念でした。






そして8月中頃から始まる後期に「刑法4」の1科目だけが残っています。


チリの大学は5年制が殆どです。「民法1」を2年続けて単位が取れず、グスタボはとことん苦しんで留年してしまいました。



大学では3度挑戦しても単位が取れなければ強制的に退学。


このため大学を去る学生はとても多く、チリでは大学に入るのは簡単でも修了するのが難しいんですよね。


グスタボが入学したとき38人いた仲間は2人を除いて皆が中途退学。一人は昨年卒業し、もう一人が留年したグスタボ。法学部内で一番の古参です。








昨年は三度目の正直の「民法1」

担当教授に嫌われて周りの学生も心配するほど嫌がらせを受けていたのですが、ギリギリセーフで昨年は「民法1」に受かり退学は免れました。


でも後期で「刑法4」、そして今回落とした「民法」。
この2科目の単位をとらなければ、また来年も留年ですから、なんとしても合格する必要があります。


さらに法学部の全ての単位取得できても、6ヶ月の研修をして、さらに弁護士試験に通れば晴れて弁護士になれる、というわけです。








この弁護士になる試験も、3回で合格しなければまた大学に入り直す必要があるという厳しい規則。


本当に弁護士になるのは長い道のりです。




11月に70歳になるグスタボ。


弁護士になれるのは何歳?



70歳をすぎて弁護士になるなんて無駄だと笑う人もいるでしょう。


でも、「挑戦する魂は、常に若い」と何処かで聞いたことがあります。


若い頃から努力を回避し、いつも生ぬるく生きてきた私には努力する人を笑えません。



例え結果がついてこなくても、敗れても、号泣しても、悪態をついたり大人の対応が出来なくても、それまでの努力も知らないで態度だけで批判している人のほうが恥ずかしいと下を向くべきだと思うんです。


私はグスタボに本当に頭があがりません。


彼の成功を心から応援することしかできません。