久田会計事務所のブログ

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名古屋市中区大須にある会計事務所です
月刊誌『致知』の読書会を毎月1回開催しています
『致知』を読んだ感想を職員全員のリレーで綴ります

『体験的教育論 「我が矯正人生」Sとの出会いが教えてくれたことを読んで』

 

H.H. 

 課題図書と知る前に、人から勧められてこの記事だけを真っ先に読んでいた。涙を禁じ得なかった。真剣に自分の職責に向き合うとはこういうことなんだなあと、いたく感動した。
 
 ご両親の決して恵まれたとは言えない境遇の元育てられても、人として大切な教えを目の前の実体験に即して教えられたご両親とそれを生涯自分のものとして咀嚼し生かされてきた亀井さんの生き方は本当に手本だと思う。
 
 刑務官になって、後にも先にも生きた鬼にあったのはこのSという男しかいないとまで言わしめた男に向き合って、心を開かせ、改心させた。死刑執行された後に手元に届いた遺書の内容がまるで仏であるような素晴らしさは、亀井さんの導きがあってこそS自身の物証に目覚めた結果なのだと思う。そこまで真剣に自分に与えられた、いや自分がであった刑務官という仕事を天職として全うされた亀井さんの人としての生き方に震えた。矯正職員にこそ人間力が必要だと思う、という発言があった。果たしてそうなのであろう。 
 ここで私は思った。では自分には亀井さんほどの人間力が必要とされないのか。いや決してそんなことはないはずだ。どんな仕事においても、その職責を全うするためには人間力が必要なはずだ。その人間力の上下や貴賤があるのか。いやそれもないはずだ。ましてや私は、先生や所長と呼ばれる立場であればこそ、人に求められる人間力よりももっと深い人間力を携えていてこそ、人からそう呼ばれるにふさわしいはずだ。先生や所長と呼ばれるから尊いというのではなく、そう呼ばれる立場であることは否定できない現実を見据えたとき、私のすべきことは自ずと見えてくる。
 
 自分の天命(今目の前にある仕事など)を全うするためにゴールのないゴールに向かって自分の生き方、発言、立ち振る舞い、知恵、知識、包容力などすべてにおいて磨き続けていきたいと思う。しかしそれはしかめっ面でそれに取り組むのでもなく、にこにこ顔の命がけの心意気でいきたいものだ。まずはその一つとしての今回の致知の記事、そして所内木鶏会の仲間との出会いに感謝したい。