京都四条月岡サヨの板前茶屋:柏井壽 | 図書館司書の読書日記

図書館司書の読書日記

こちらは主に備忘録的読書日記と映画の感想を記しています。
著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。


 月岡サヨシリーズ第二弾です。

 前作の最後に茶屋の普請の話が出ましたが、早速完成したカウンターに「板前茶屋」と名付けたのは麟太郎さん。

 メリケンを訪れたこともある麟太郎さんから聞く話に好奇心いっぱいのサヨ。

 時代もありますが、サヨを対等に扱う麟太郎さんはやはり別格の人物ですね。

 どんどんきな臭くなる時世に、淡々と料理に邁進するサヨ。

 幼馴染との再会や、楳太郎ゆかりのおりょうさんとの出会い。

 妙見さんの加護の下、サヨの周りでもあれこれ事件が起こります。

 出てくるお料理も楽しみですが、サヨの成長も楽しみな一冊です。