とめどなく囁く:桐野夏生 | 図書館司書の読書日記

図書館司書の読書日記

こちらは主に備忘録的読書日記と映画の感想を記しています。
著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。

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 不惑と言われる四十を越えた主人公。


 夫が海難事故で行方不明になり、失踪宣告を待って再婚した彼女。


 再婚相手は企業の創業家の一員で、自身の父親より歳上。同い年の義理の娘ができたけれど、一度も会ったことはない。


 そんな主人公は、失踪宣告を受けた前の夫の母親とも繋がりを断てずにいた。


 ある日元姑が言い出した「息子を見かけた」という一言から、少しずつ不穏が広がっていく。


 親友だと思っていた友人の隠し事。


 そこに隠されてた真実。


 元夫の秘密は、後味の悪い気持ち悪さのある秘密でしたが、巻き込まれた主人公が、このあと幸せになったのならいいなぁと思いました。


 というか玉の輿に乗って、海の見える高台の家で悠々自適に暮らしたいです。