今日は、屋久島いきもの調査隊総括会議に参加しました | 子どもヤマビル研究会

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2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

延期になっていた屋久島いきもの調査隊総括会議が開かれました。

研究員は、定刻に集まり少しリハーサルをして開会を待ちました。

子ども研究員の中の2人は経験がありますが、後ははじめての会議ですのでどのようなことが起こるのかドキドキしていました。

カメラの向こうは大学の先生や大学生が沢山おられて、いろいろ質問されると伝えてあったので、ドキドキしていたのでしょう。でも、経験者がうまくフォローして30分の発表と質疑応答30分見事にこなしていました。

9時30分きっかりに半谷先生の開会の言葉がありすぐ、私たちの発表の時間を頂きました。

Y研究員は、ヒルがカエルの血を吸っているというテーマで10分少々発表しました。いろいろな所で何度も発表しているので、余裕でした。

つぎは、ヤマビルによる土壌の選好性をT研究員が話しました。

この話は、屋久島や東大演習林や丹沢から送ってもらったヒルを使い、そのヒルが棲んでいた場所の土壌を使っての実験でした。

発表は、中々規則性は見出せなくて選好性は認められないという発表でした。

最後は、Y研究員のヤマビルの産卵と卵塊の研究です。

この話もいろいろな所で発表しているので、説得力のある話し方で堂々としていました。

一通り3人の発表が終わり質疑応答の時間になりました。

たくさんのご質問を頂き、いろいろご示唆を頂きました。

ヒルがカエルの血を吸った時、ヒトが吸われた時のように離れてから出血が続くのか、という質問でした。

傷口は何か赤い点のようになっていて、出血が続いているのを見たことはないと答えていました。

選好性の話では、もっとこのようにしてみたらいいとか、落ち葉の要素を加味したらとか、いろいろ貴重なご示唆を頂きました。

中でも、岩石と腐葉土を分けてそれぞれ試してみるとおもしろい、という指摘もいただきました。

産卵の話では、光のストレスでヒルが死んだということについて私も同じだったという話を頂きました。また、交尾後に吸血するのか吸血してから交尾するのかという質問がありました。満腹に吸血して交尾するのは体勢上無理か、という笑いで終わっていました。

動画が撮りたいと言っていたので、いろいろ考えてくださったご意見もありました。

もっとたくさんご意見をいただいたのですが、紙面の都合でここまでにします。それにしても、大変貴重な時間を頂きました。

子ども研究員も、一人の研究生として扱っていただいた満足感がありました。昼食をしながら、その満足感を話し合っていました。また、一つ成長したのかな。屋久島いきもの調査隊のみなさま、ありがとうございました。

 

平川さんのヒルの研究の発表を聞かせてもらいました。

ヒルが脱皮しているという話を聞いて、さっそくT研究員が質問していました。私たちは、今まで見たことが無いので、今度注意深く見てみたいです。

 

午後は、吸血実験の準備にかかりましたので、途中で失礼しました。

先ずは、ヒルをもう少し捕らないといけないので、田光のヒル捕り場に行きました。

雨も降ってきたので5匹位大きめのヒルを捕っ帰りました。そして、お願いしてあった鶏をもらいに行きました。

さあ明日から産卵を目指して頑張ります。