屋久島学ソサエティーを聴講しました | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

久しぶりのヒル研の集まり。全員がそろうはずで、ケーブルテレビが待ち構えていましたが、所用でメンバーが半分しか集まらず、ケーブルテレビの集録は延期になりました。

 

実は、12月4~5日は、屋久島学ソサエティーがオンラインでおこなわれ、屋久島高校の生徒さんがヒルについての発表をされるということを知りみんなを集めたのでした。研究員の少し年上の高校生の発表なので、色々参考にさらてもらうところが多いと思ったからです。

来年度の体験会員も一人来てくれて、私たちの研究員は計3名になりました。

屋久島についていろいろ知ることが出来るので、楽しみにしている子がいました。

最初は、まつばんだという民謡を紹介してくれました。

続いて、屋久島高校生の発表に移りました。

環境コースの生徒さんが9本の研究を発表してくれました。いろいろな角度からの発表で、屋久島のことを知ることができました。例えば、郷土料理について調べた子、どうしたら屋久島に残る子が増えるのかというような話、地質について、温泉について、ヤクシマビルについてウミガメことなど、聴いていて楽しいものばかりでした。

8番目の発表がM君のヒルの拡がりの話でした。

子どもヤマビル研究会の子も、身を乗り出して聞きました。わずか10分にまとめたものなので、要点をかいつまんだ話でしたが、1年間頑張った様子が伺えました。

一点、ヒルは木から落ちてくるので山に行くとき注意という表現があっのが残念でしたが、翌日半谷先生の発表の中で訂正してくださいました。あとは、一人でよく頑張った内容で、興味深く聞かせてもらいました。

私たちが注目したのが、夏採集されたヒルの数でした。どのポイントでも10分間で0~4匹位の捕獲数でした。意外と少ない数に、逆に驚きました。私たちのヒル捕り場には、30分で100匹位捕れますので、少ないなあという印象です。

また興味深かったのは、M君が歩いて調査して、ヒルが捕れる場所を高度の関係やその他の条件と関係づけて調べていたところです。シカの広がりと重ね合わせて、拡がり方が一致するのでシカが拡げているという推論をされていましたが、これはちょっと無理がありそうに思いました。これくらいのヒルの数なら、シカではなく山に入る人間がキャリアになっているのではないか、とみんなで話合いました。是非、この辺りを調べてほしいと思います。

でも、ヒルを調べてみようという仲間が屋久島にいることが分かり、是非連絡を取り合って今後の研究を進めていきたいとと思います。

みんな楽しい発表で、温泉の話まで出て来て、来年子どもヤマビル研究会で修学旅行を考えようという話で夜は盛り上がりました。

屋久島高校のみなさん、ありがとう。

 

その夜は、子どもヤマビル研究会のY君が腕を振るっておいしいご馳走をつくってくれました。

とてもおいしい新作料理でした。ご馳走さまでした。

 

次の日は、午前中半谷先生のヒルの寿命の話を聞かせてもらいました。ちょっと音声が籠ってしまって、ハッキリ聞き取れずに終わってしまいました。残念でした。

あとは、空き時間を縫って、三重生物発表会のパワーポイント作りをしました。

 

今年は、みんなが集まるのはこれで終わりですが、12月19日にCTYfmの「ヒトに巡り合う旅」に、子どもヤマビル研究会でみんなの世話をしてくれているボランティアのG君が出演します。また、詳しい日程が決まりましたら、お知らせします。ケーブルネットで聞けると思います。

お楽しみに。ヒル研の裏話が沢山聞けますよ。