総務常任委員会(議員報酬) | 大川ひろゆきのブログ 「進まなきゃ、変わらない!」

総務常任委員会(議員報酬)

3月議会に引き続き、議員報酬の自主カットについて審議が行われました。

出されている議案は次の3議案。


議案第8号 現行より約17.2%カット 浅谷・伊藤・大河内

議案第9号 現行より10%カット   多田・大川・サトウ・藤本

議案第10号 現行より5%カット   たぶち・草野・田中・となき・大島


質疑の内容は、本定例会終了間際に市議会HPにアップされる

委員会報告書か議会報告会にて詳しく見ていただくとして、

まずは「なぜ太誠会が10%カット議案なのか」から・・・。


理由は簡単。

これまで2回、「3割カット議案」を提出してきましたが、

根拠に正当性がないだとか、自主カットする気はあるが、3割は妥当性がないだとか

様々な理由を挙げて反対し、何%が妥当か示さないままでした。

じゃあ、「今の議会で一体何%の削減ならできるねん!」ということで

6月議会では自会派の主張はとりあえず置いておいて、

これまで反対していた5会派が妥当だと考える土俵上で議論できるように、

市当局側の自主カット率である10%、7%、5%の中でもっとも妥当だと考える

10%を提案しただけのことです。


常日頃、議会は「2元代表制」の一角とし、市長とは車の両輪と表現しているのだから、

当然、自主カット率も市長と同じにすべきだし、

ともに選挙で選ばれた「公選職」ということを考えれば、市長以外と同じ率になるのは

整合性が取れないはずです。


自主カットの目安を宝塚市以外に求めるのであれば、国会議員歳費の12.8%削減であろうし、

答申に基づく2.8%削減とあわせれば、その目安にも合ってきます。


そんな理由から、10%が妥当と考えたわけです。


また、今回に限っては自会派の主張をしないで、

過半数を取ることを目指したわけですから、

他会派との折衝も行いました。

特に17.2%カット議案を提出した議員らとは、

連携をしていくべきと判断し、

大河内議員を窓口にし、私が具体的な折衝にも当たりました。



で、採決の結果ですが、


議案第8号 賛成:伊藤  反対:山本、多田、寺本、江原、田中、草野、藤本

議案第9号 賛成:多田、藤本  反対:山本、寺本、江原、田中、草野、伊藤
(事前予想では賛成3人だったんですが・・・) 

議案第10号 賛成:草野、田中、山本、多田、藤本  反対:江原、寺本、伊藤


となり、5%カット議案が賛成多数で可決しました。


正直、5%程度でお茶を濁すような議案に賛成するかどうか迷いましたが、

今議会を逃すと、しばらく議員報酬についての議論ができなくなると

自主カット提案議員の大方が認識しており、5%議案に反対すれば、

自主カット自体に反対している勢力に加担したことになります。

実際、5%に反対していれば、否決されていましたし、

賛成のメンバーを見れば、本会議での可決も視野に入ってきます。


例えて言うなら9回2アウトの場面で、ホームランを狙って大振りし、

三振してゲームセットにするのではなく、まずは転がして内野安打であっても

出塁して次につなぐ野球を実践したということでしょうか。



まあ、今回は過半数を目指したわけですが、5%だけになりそうです。

30%という数字はもちろんあきらめたわけではないので、

残りの3年弱で更なる削減に挑むつもりです。