●魂が入りやすい人形がある
このお話は、昨日のブログ(●生きている人形)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12026718016.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
これは私がアメリカのシアトル留学中での出来事です。
ある時、ルームメイトの彼の母親と、弟が病気だというのです。
それも医者に行っても、よく分からない病状で、
薬をもらって家で寝ている状態だといいます。
やがて、彼の父親も具合が悪くなったとの事で、
彼は金曜日の午後には、寮から居なくなる状態となりました。
そして、彼は信じられない様な事を、話し出したのです。
彼自身は、まだ見た事はないそうなのですが、
彼の家族によると、実家の居間にある人形が夜中に独りで動き出すというのです。
始めは、居間の机の上にあった人形が、
朝起きたら、床に落ちている事がよくあったそうです。
始めのうちは、家で飼っているダックスフンドが、
イタズラして落としたのかと思い、拾って机の上の戻しておいたそうですが、
やがれそれが頻繁に起きるので、ちょっと高い、食器棚の上に置き換えました。
ここなら足の短いダックスフンドにはジャンプしても届きません。
ところが、翌々日の朝、またその人形は、床の上に落ちていたのです。
さすがに今度はおかしいと思いましたが、もしかしたら夜中に気がつかなかったが、
地震でもあったのかしれないと、自分を納得させたそうです。
そこで今度は、地震が起きても落ちないように、置時計の後ろに人形を置き、
家族にも、人形をいっさい触らないようにと言いました。
念の為に、犬もしばらくガレージに入れておく念の入れようです。
ところが、翌日の朝、置時計はなんともないのに、
人形だけ、床に落ちていたのです。しかも床に落ちてから少し歩いたのでしょうか。
落ちそうな場所から2mほど遠くの場所にあるのです。
この時、初めて認識したそうです。この人形は、自分で歩いたのだ。と。
そして、その事を息子に電話で話したのでした。
私は、何か嫌~な予感がしました。
なぜなら、歩く人形だけでなく、そこに住む、彼の家族が、
次々と原因不明の病気になっていっているのですから・・・・
私は、彼に直ぐに家に電話する様に言いました。
というのは、電話では、彼の母親が、
気持ち悪いので、人形をゴミ箱に捨てたというのです。
たいへんです。
彼の話を聞いた私は、直ぐにその人形を、
ゴミ箱から拾い、ゴミを払い落とし、綺麗にして、
人形に謝ってから、
また暖炉の上に置く様に母親に伝える様に言いました。
話を聞いていて、
何かその人形に、霊が宿っている気がしたのです。
まだ確かではありませんが、
とりあえず、タダできる事はしておくに越したことはありません。
違っていたら、その時はまた捨てればいいのですから。
初めは、彼は私が言っても信じませんでしたが、
もしかしたら、家族の病気は人形のせいかもしれない事。
そして、そういう事がある事。
お金も余りかからない簡単な事だから、それによって、
家族が災難から助かるならやってみる価値はあると説明すると、
彼も、母親に電話してくれました。
さて、
まず、なぜ人形を捨ててはいけないのかと言いますと、
一見、その気持ち悪い人形を直ぐに捨ててしまえば、
すっきりすると思われますが、
捨ててはいけない理由が3つあります。
■その様に、霊が宿った人形をゴミとして捨てると、
新たに病人が出たり、既に病気になっている人が悪化したりすることがある。
■また、霊障はその人形に宿っている念が起こすものなので、
その人形が家から離れても、念は届いてしまう。
そうなると、遠くにある人形にどうしようもなくなる。
それよりも、近くに置いて置き、供養なり手を尽くせる方がよい。
■そして最大の理由は、
今現在、人形の霊障によって、家族が病気になっているのであれば、
人形だけ捨ててしまうと、家族の病気だけ残ってしまうのです。
とりあえず、人形が捨てられるのだけはくい止めました。
捨てるのは、いつでも出来ます。
次に、はたしてその人形は、
怖いものかどうかを、調べなくてはなりません。
これからお話しする事は、
少しだけ怖い内容となっていますので、怖がりな人は、夜読まないようにね。
もしくは、下記を読まない様にしてください。眠れなくなります。
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まず、彼も見たというその人形の絵を書いてもらいました。
すると、それは普通の人形とは少し違っていたのです。
目がギョロットして大きく、口の両端が裂けている感じ。
一目で、この人形がどんなものか分かりました。
「これ、腹話術の人形かい?」
そうだと言います。
人形の背中に、口や目などを動かせる装置があったそうです。
なるほど、腹話術の人形か。
なんか嫌な感じは、よけい増した感じがします。
次に、いつ頃、
この人形が彼の家に来たの聞きました。
すると、2ヵ月前頃だといいます。
それは、彼の家族が病気になり出した頃と一致しました。
それまで健康だった家族が、
その人形が家に来てから、相次いで家族全員の具合が悪くなる。
まず間違いないでしょう。
この人形が、家族に災難をもたらしている気がします。
では、この人形をどうするかですが、
まずは、この人形がどういう物か、
なるべく詳しく知りたい所です。
そこで、彼に再び家族に電話してもらい、
この人形を、どうやって手に入れたのか聞いてもらいました。
すると、
隣町のある家のガレージセールで買ったという事が分かりました。
ガレージセールというのは、
個人版のフリーマーケットの様なものです。
日本であれば、
公園などで、日曜日にゴザなどを敷いて、
沢山の素人の方が、家にある不用品などを自由に値段をつけて売る
フリーマーケットが盛んですが、
アメリカでは、個人個人の家でフリーマーケットを開きます。
自分の家の車をどかし、開いた車のガレージに、
不用品を並べて、売るのです。
車のガレージに物を置いて売る事から、
ガレージセールと呼ばれています。
なるほど、ガレージセールで買った人形か。
つまり中古品だという事です。
他にも沢山の雑貨が売られていたといいます。
大きなモノでは、椅子や机やタンスなどもあったそうです。
引っ越し前の大セールという感じがします。
購入経過は、それ以上の事は分かりませんでした。
次に、人形の奇妙な行動を詳しく聞きました。
その中で、私が一番興味が湧いたのは、
食器棚から人形が落ちて、落ちた場所から2m動いていたという行です。
彼に聞くと、その2mは、
食器棚から玄関の方に2m動いていたいいます。
それを聞いて、私は思いました。
もしかしたら、
人形は、帰りたいのではないか。
だから、玄関の方向に・・
あくまで勘ですが、そんな感じがします。
そこで、彼にその人形を、
買った家に返しに行く様に勧めました。
彼が明日、家に帰って返しに行くといい、
それまで、人形の周りに塩を置き、
人形の前に、お水と十字架を置き、
どうか天国に行きます様に、家族に祈ってもらう事にしました。
こうして、
人形を元の家に返して、
一件落着。
かと思っていました。
しかし、翌日彼から電話があり、
既に、売主は引っ越していて、
空家になっていたというのです。
しかも、お隣さんに、
どこに引っ越したのか聞く過程で、
予期せぬ事を耳にしたそうです。
それは、売主の家族が、
強盗に入られ、そこの息子さんが強盗に射殺されたというのです。
犯人は1年経った今でも捕まっておらず、
家族は引っ越していったというのです。
そしてどうやら、
腹話術の人形は、演劇をやっていた、
その射殺された息子さんのものではないかという事でした。
まぁ、最悪の展開です。
私は彼に、
まず花を買って来る様に指示しました。
そして、花とその人形を、
惨劇のあった家の前に置き、
殺された息子さんの冥福を祈る様にいいました。
次に人形ですが、
実は腹話術の人形というのは、
持ち主の念が入りやすいのです。
普通の人形よりも、持ち主と密着して使う事が多く、
そして、持ち主の息遣いや汗などを感じ、
心が通い合っているうちに、魂が入ってしまう事があるのです。
人形も、持ち主の所へ旅立たせてあげた方がいいでしょう。
ここが日本なら、
神社などで人形をお焚きあげしてもらうか、
人形供養してもらいに、預けにいく所なのですが、
アメリカに神社は無いでしょう。
どうしようか、彼に言うと、
知り合いに、教会の神父さんがいるというので、
教会でお焚きあげしてもらうといいます。
私もそれがいいだろうといい、
一緒にお花と、箱にその家の前の土と草を少し取って入れて、
一緒に燃やしてもらう様に言いました。
懐かしいだろう。
持ち主と暮らした家の土と草と一緒に、
天国の彼の所に行くんだよ。
その後、
彼の家族の病状は、段々と良くなっていったのです。
彼との相部屋は、そのたった1年だけでした。
彼は寮を解約し、一時家に帰ったのです。
それから彼と再び会う事はありませんでした。
その後、私の部屋には、
新しいルームメイトがやってきました。
今度は、背の高いタイ人の男性でした。
彼ともまた面白いエピソードがありましたが、
それはまた、次の機会にお話しいたしましょう。
END
