今日も今日とて舞台を観劇

更地の後は
ちょっと諸事情で観劇から足が遠のくかも…
なんて事を言いながら
先月末から10本目…今月もう1本観ますが

いつもの事ですが
どんなに環境が大変な舞台でも
役者はやらなきゃいけない
板に立つのは作家でも演出家でもない

役者

恥を掻くのは役者だぜ
劇団で若い頃よく言われました

だから稽古場で必死に喰らい付くわけですが
役者の力の及ばない…力足らずという意味ではなく
範囲がある

プロデュースや脚本、演出
舞台美術や照明、音響

僕は誰彼忖度する事なく
自分の納得するものをやりたいので
プロデュースも演出も
時に脚本も自分でやるわけですが

イチ役者として参加したら
役者の作業をしなければならない
越権行為はいかんよね
血気にはやって演出家とケンカなんかするべきじゃない…若い頃はそんな事も多々ありました

どの舞台を観ても思う事

あなたのベクトルはどこに向いてますか?

この環境でやるのは大変だけど
受けた限りはやらねばならない

気持ちは痛い程分かる

そんな中
そこに存在する人間として

ちゃんと生きる

初めて見て、初めて聞いて、初めて喋る

手を抜いて表面だけ取り繕ってる人

バレますわ

お前は無名なんだから有名人と一緒にやる時は何十倍も頑張らなきゃダメだよ

これは大将に何度も言われた言葉

あなたの事をほとんどの人が知らない
そんな中で芝居をすることがある
そんな中でも
必ず1ステージに一人でいいからファンを作りなさい
そうすればその人は必ず
またあなたの芝居を観に来てくれるから

先先代の勘三郎さんと歌舞伎を作られていた
故・星野社長に言われた言葉

僕は元より舞台で生きているので
板の上で手を抜く輩は嫌いです
流れ作業で為すのは嫌いです
キャストでもスタッフでも

上手い下手じゃない
下手なら何倍もトコトン稽古すれば良い
出来なければ
出来るまでやれば良い!

有名無名も関係ない
いくら有名でも舞台で「生きて」なければ意味がない
出来ないならやるべきで
演出はそこにきっちりダメを出さなきゃいけない

そして出てくれる役者さんを生かすも殺すも
脚本、演出のウテありき
ホント
必死になってやらないとねー
観に来て下さるお客さんの為にも!

一本一本!

観ていていろんな事を思ってしまいました

やってる役者はやってる!

こっしー
熱い若武者頑張ってたなぁ
声も良いよー!
渥美さんにカッコいい殺陣つけて貰ってたなぁ
跳んでたなぁー

菜摘さん
きっぷのいい肝の座った女将だったなぁ
ああいう啖呵は畳の上で切らせてあげたら良いのに
小川菜摘さん
観に来てた深沢敦さんと一緒に!


まいども良い役貰って頑張ってたなぁ〜

渥美さんのつける殺陣はカッコ良いなぁ
でも演者のズレが気になるなぁ…

なんのかんの
コレはやっぱりアノ作品のまんまだよなぁ…

いろいろ思っちゃいますね
イヤな客だ
(ToT)

昨日観た芝居も時代劇
全然悪くないんだけど
やりたい事をもっとこっちに伝えてくれたら良いのに
なんて事を思いながら
しかしながらさりながら毎度ながら
小泉今日子さんのプロデューサーの在り方は素晴らしいなあと感じつつ

あゝ
舞台は奥が深い
だから
手を抜けない

だから
やめられない

いろんな舞台を観ながら
11月の新作の構想もアレコレと

言葉は鏡だからね
全部自分に返って来る
分かってる

なんだろうねー
板の上も日常も

人は
生きてるんだなぁ…
生き様だよなぁ