「人生の目的は上機嫌」そして、「上機嫌は意志の産物」 | 人生に生きがいを 仕事に働きがいを 「ブレイクスルーリーダーになれ!」
十月に入り、季節は日一日と秋の気配を深める今日この頃、皆さんお元気ですか?
実りの秋を迎えて、豊かな収穫の時を過ごされていることを祈ります。
研修のなかで、「人生の目的は何でしょうか?」と質問することがあります。
その中で、「物心両面の幸福の実現」と答えられる方がいらっしゃいます。
私もなるほど、そうだと思います。
そこで、そういった方に「物質的幸福」というのはわかりやすいので、「心の幸福ってどの様な状態でしょうか?」とさらに質問すると多くの方が答えに詰まられます。
ところで、「心の幸福ってなんでしょうか?」

私は「上機嫌」であると考えています。
上機嫌という言葉を聞くと「精神的にハイな状態」と勘違いされる方がいますが、決してそうではありません。
上機嫌とは「苦悩や迷いから解放され、今生きていることが感謝で喜びに溢れた状態」です。
こうだから嬉しい、幸福だといった条件のない、無条件に幸福と喜びを感じている状態です。

仏教では「四苦八苦」と言って、人生では自分ではどうしようもない苦と遭遇すると教えています。
生・老・病・死の四苦。これらは自分自身で思い通りになるものではありません。
それに加えて
愛別離苦・・・愛する人と別れる苦。  怨憎会苦・・・怨み憎むものと縁する苦。
求不得苦・・・求めたものが得られない苦。  五蘊盛苦・・・人間の身心から生じる苦。
の四つを合わせて四苦八苦と言います。
苦は無くなりませんが苦悩からは解放されることが出来ます。
その方法として仏教では「四聖諦」が説かれています。

上機嫌は意志と実践の産物です。
不機嫌には意志も実践も必要ありません。
例えば、嫌なことを言われれたり、事が思い通りにいかなければ、簡単に不機嫌になります。
さらに、暗く陰険なムードの人間関係や環境にいるとそのムードに染まって、自分も不機嫌になりがちです。
ハイと上機嫌の大きな違いはそこです。
上機嫌は他人や周りの言動、結果、さらには環境や状態に左右されることなく、心をセルフマネジメントしていることです。
このことは、決して簡単だと言っているわけではありません。
しかし、上機嫌を意識し実践していくことによって、上機嫌が習慣化されます。
そして、さらには周りが暗い状態であったとしても、「自灯明」の様に自らの明るいオーラで周囲を照らす存在にもなっていくことが出来ます。

多くの方々と関わってきて、成功者は上機嫌な人達です。
それは、決して生まれつきのものではなく、自らの意志と実践で修得したものだと確信します。