2カードを終え 3勝3敗、「可もなく不可もなく」というところだろう。

プロ野球が開幕して 6試合が経過して分かった事は セリーグとパリーグでは パリーグの方が実力が均衡していて、個性や実力のある選手が多く 面白い、ということだ。

ソフトバンクが戦力では 頭一つ出ているが このあと 何があるかわからない。

一方、セリーグは 1チームが抜き出ていて しかも 下位チームが ガッカリするほど弱く 特定のカード以外は プロの試合と言えないような お粗末な試合もあった。

タイガースが 2位を目標とするなら ライバルはカープぐらいしか 見当たらず カープとの「一騎打ち」となるだろう。

他のチームも 目標をせいぜいクライマックスシリーズに行けるまでで 巨人を倒して優勝など 夢のまた夢である。

ちょっと前まで投手大国を誇ったドラゴンズは 先発の頭数が足りない上に、中継ぎでも 抑えでも 絶対的に頼れる投手が見当たらない。

昨日の先発の山内を4回 7失点まで引っ張らなくてはならないのは ドラゴンズのお家事情だろう。

一方、タイガースが巨人を倒し優勝する為には 投手力がカギとなる。その中心選手が能見だ。彼はまだまだ 本調子とは言えない。

先日のブログにも書いたが 能見の調子のバロメーターは 相手打者が ボール球を振るかどうかだ。

スライダーやチェンジアップに いつものキレがなく フォークボールの落ち方もマチマチだ。

「勝利に勝る良薬なし」
これをキッカケに 調子を取り戻して欲しい。

さて、タイガースの抑え、呉 昇桓が帽子に「7」の文字を書き 審判団から注意を受けた。

韓国では 怪我などの不慮の事故にあって戦列を離脱した場合、あのように帽子に番号を書いて 早期復帰を願う習慣がある。

もともと、メジャーの習慣を真似したものだ。日本では 何年か前まで その習慣が あったが 随分前に禁止になっている。

ケガ人が 1人だといいのだが 2人、3人と増え 帽子が番号だらけになった事がある。また、書いてある人と書いてない人がいて 番号を書いてないと「アイツとアイツは 仲が悪い」などと 余計な誤解を招くので いっそやめようとなったのだ。

まっ、その昔、斉藤由貴が 「卒業式で泣かないと冷たい人と言われそう」なんて歌っていたが、これと同じ感覚だ。

マウンドに 帽子に「7」を書いた呉昇桓が立った時、それを見たタイガースナインは 「おいおい、何をしてくれるんだ」と思ったことだろう。

韓国野球の しきたりや習慣はあるだろうがそういうことも「卒業」して 日本の野球に 早く 慣れて欲しい。