『坂道の向こうにある海 / 椰月美智子』
小田原という町を舞台にした、
4人の男女の、微妙な距離感の恋心と優しさと。
それぞれの相手を入れ替えるように
付き合いだした4人。
今の彼氏、彼女への優しさも持ちつつ、
元カレ、元カノへの気遣いもあって、
微妙な距離感をとる4人。
いやー、初めてこの人の著書を読んだのが、
『ガミガミ女とスーダラ男 』だったものだから、
もっとがさつな、一本気な物語を想像してました。
いい意味で、期待はずれ。
ハズレてくれて、良かった
物語をたとえるのなら、
ミルクティのような、
淡い色合いと、優しい香り。
そして、ほっこり温まる。
あー、
心地よい期待のハズレかた。