13:35
“鬼の階段地獄”を通過しビクトリーロード。
13:38 @白鹿潭(ペンノクタム)
これが生で見たかった！
某サイトに由ると漢拏山の山頂にある白鹿潭は南北約400m、東西約600m
外周1720m、標高1841.7m、深さ108mの団円形の噴火口。
【写真は借り物】
写真には写らなかったけど山裾の桜が満開。
（山）と（桜）なら、ベタと言われようと紀貫之のこれ。
山桜霞の間よりほのかにも 見てし人こそ恋しかりけれ
（霞の間から微かに見え隠れしている山桜のように
ほのかに見えていた貴女こそが恋しく思われることですね）
これだけでは状況がよくわかんないけど。この歌の詞書（歌の前の説明文）に
「人の花積みしける所にまかりて、そこなりける人のもとに、後に詠みて遣わしける」
とあるから
（みんなが花を摘んでいる所に行ったらなんとも可愛い女の人がいました。
あなたのことですよ。
人が多すぎてその場で渡すのも憚られたので
後から家に帰って心を込めて歌を詠みました。
あなたに届くようにその恋の歌を、そこにいっしょにいた人に送りますね）
lineやSNS全盛の昨今からは何ともまどろっこしいラブレター。
《見てし人こそ恋しかりけれ》
係助詞「こそ」を受けて「けり」が已然形「けれ」に。
詠嘆を表す係り結びが、一目惚れの恋心の強さを歌ってますね。
（チラ見しただけでここまでの熱量のある渾身の恋文を送るのも凄いがw）
さて、帰路。
標識あり。
左側を行けば元来た道を辿るだけ。
右側を行けばどこに下りるのかは不明。
漢拏山は確か済州島のど真ん中に位置している。
【写真は借り物】
どこから下りてもどこかには着く。
どこに下りても難易度はさほど変わらない（たぶん）。
下りた場所にバスやタクシーがいるかも運次第。
岐路は行きとは逆方向に決定！
下りは木道と溶岩跡が交互に。
ピンクのウインドブレーカーのヨジャと抜きつ抜かれつ。
日本語とハングル語で言葉は通じずも
「頑張れ！」「お先に！」「ごめんね、先にいくからｗ」「遅いね。抜かすよ」
知らぬ間にヨジャは見えないくらい先へ。
霞か黄砂で良く見えないが、裾は無数の溜池？
