完結編のPV、サムネイルが兵長の目のアップなの、観るのが辛いです…
気持ちを切り替えるために、ちょっと別のテーマで書きます。
毎週土曜に参加している「進撃の巨人」読書会ですが、先週は12巻でした。
10巻から12巻辺りは、ライナーの正体告白からエレンとユミルがさらわれ、兵団が後を追う内容です。
改めて読み返して、私はユミルが好きだなあ。
いっけん口が悪い、いじわるそうな言動ですが、サシャにもヒストリアにも「自分を偽らずに生きろ」と言っていて、2人の後の行動に影響を与えている。
ヒストリアにとって重要なワード「胸を張って生きる」もユミルからの言葉。
流石に人生2回目なので、同期に比べて精神年齢が高い。
また、初見のときは、コニーとユミルは仲が悪い設定なのかと思ったのですが、逆に親しかったのかも?
コニーは何度も「ブス」呼ばわりする(ヒドイ)けど、気を悪くすることもなくスルー
訓練兵時代から、ユミルがコニーにちょっかいを出して、チビ、ブス、と軽口をたたき合う仲だったのかと。
巨大樹の森での、ライベル、ユミル、エレンの4人の会話は、本当におもしろい!
私が本格的に「進撃の巨人」にハマったのはこの辺りです。
もうちょっと以前のニシンの缶詰の辺りから「おや?」とは思ったのですが。
敵はなんだ?!
言っちまえば、せ…
この世界に先があると思うのか?
え?何?
想像以上に世界観がしっかりと作りこまれてる?
本当に奇麗に伏線が貼られていましたね。
その後のエルヴィンたちが、エレンの奪還に向かってくるシーンで、アニメではユミルの幼少期からの回想が入ります。
がっつり、楽園送りまで描かれている。
これは、原作ではもっと後、ユミルからの手紙をヒストリアが読むシーンまでお預けです。
私は初見では、ユミルがなぜ、ライベルを助けることを選択したのか理解できませんでした。
ヒストリアと共に、自分たちのために生きようと誓ったのに。
ライナーたちに付いて行けば、顎を取り戻すために食われて死ぬのに。
が、考察を交わしながら読み返すことで、見えてくるものがありました。
ユミルはヒストリアを連れ去るために、この行動は自分が助かるためなのだと発言します。
ヒストリアをライナーたちに差し出すことで、自分だけは助かりたいのだと。
それに対して、ヒストリアが「何があっても、私はあなたの味方!」とユミルを全肯定するんですよね。
「何があっても、あなたの味方」とは、私は誰に対ししても何があっても言えません^^;
何があったかに寄るわ
たぶん、ユミルはここで報われた。
そして、エレンの座標発動で、壁内人類が生き延びる可能性があることに気付き、ベルトルトの「誰か僕らを見つけてくれ」に対して、自分が見つけて(救って)やろうという気持ちになったのでしょう。
104期ユミルは、最初の人生で多くの人を助けるために、自分を偽って生きたけど報われなかった。
でも、2度目の人生で、自分の望むように生きて、ヒストリアに肯定された。
だから、壁内の仲間たちの誰からも、許されることも理解されることもないはずのライベルを助けるために、最後にもう一度女神様になってあげたのだと思います。