もう喧嘩はしないと決意したオレ。
でも性格がいきなり変わったわけではありません。
喧嘩をしないと決めただけです。
性格は人と溶け込もうとせず、自分だけが正しい。
他人は敵、裏切るもの。
オレに逆らうなんて許せない。
それがオレでした。
当然それまで恨みもかってますし、
周りから見れば、生意気なだけで何もしてこないヤツだったでしょう。
拳を禁じたオレがイジメられ始めるのは当然だったように思います。
中２の時のイジメはなかなかのもんでした。
無視、聞こえる陰口、机やノートへの落書き、椅子や靴への画鋲など、
イジメの基本は全てコンプリートしてましたｗ
後は授業中、廊下、ところ構わずエアガンやガス銃で撃たれてました。
階段で押されて落ちたり、
校舎の近くを歩いてると机が落ちてきたて当たりそうになったり、
給食の上に大量のゴミやホコリがあったり、
まぁ色々ありました。
最初はひたすら我慢していたのですが、途中からは抵抗できなくなっていました。
最初は少人数だったのが、だんだんと多くなり、
クラス全員がいじめっ子or見て見ぬフリ。
オレ自身我慢を続ける内に、抵抗するためのキバがなくなっていたように思います。
それでも親には迷惑をかけたくないと思い、ただ黙って堪えていました。
心配させまいと、学校を休むこともありませんでした。
でもバレる時が来たのです。
当時、学校のストーブは石油ストーブで（今はどうなんじゃろ？）
その上にヤカンを置いてお湯を作ったりしてました。
そこに鎖を置いておくと、鎖は赤く焼けていきます。
いじめっ子達は、その鎖をオレの背中に押し当てました。
手足を押さえつけられて逃げることはできませんでした。
産まれて初めて嗅ぐ、自分の肉が焼ける臭い。
熱いというより激痛でした。
オレの背中にはクッキリと鎖の痕が付き、それが母に見つかりました。
学校に抗議する母。
その日からオレのあだ名は「チクリ」です。
先生が注意しても怒っても、何も変わりません。
イジメの終わり
母は自営業をしていて、付き合いのあるお店にこのことを相談したようです。
そして、そのお店の息子がはちょっと名の通った不良でした。
その人が、当時オレの中学校の番長（？）に「やめさせろ」と言ってくれ、
番長（？）が関係者全員を脅す（笑）
これでビックリするくらいピタッと全てが終わりました。
無視、睨まれる、といったことは続いてましたが
誰も手を出してくることはなくなりました。
つづく
ヒロポンの過去１ 誕生～小学１年生
ヒロポンの過去２ 小学２年生～３年生
ヒロポンの過去３ 小学４年生～中学１年生
ヒロポンの過去５ 中学２年生～３年生
ヒロポンの過去６ 高校生活
ヒロポンの過去７ 大学生活
ヒロポンの過去８ ヒッチハイク編
ヒロポンの過去９ ネットワーカー⇒パチプロ編