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いっそ騙されてみるのもいい

C2019「コンフィデンスマンJP」製作委員会

コンフィデンスマンJP:ロマンス編


新たなターゲットを見つけた信用詐欺師ダー子(長澤まさみ)はボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)ら仲間を再招集。宿敵赤星(江口洋介)が3人を狙うなか、新米詐欺師モナコ(織田梨沙)も加えて香港に向かう。狙いは香港の裏社会にも通じる資産家ラン(竹内結子)の持つパープルダイヤ。占い師に化けて接触に成功したが、ランの側にはダー子がかつて恋に落ちた恋愛詐欺師ジェシー(三浦春馬)の姿があった。


C2019「コンフィデンスマンJP」製作委員会


ドラマシリーズの劇場版第一弾。ドラマ未見のため観賞を回避してた本作を初見。何をやっても一流になれる才能を持ちながら、なぜかその才を詐欺に使うダー子。粗雑に見える日常と緻密な計画とのギャップが魅力的なキャラクターだ。


ドラマに登場したキャラがちょっとずつ出演。その辺は劇場版あるあるのファンサービス。だけど本筋のコンゲームはドラマ未見でもちゃんとわかる。悪い奴を騙す義賊的な詐欺師。それさえわかっていれば、一見さんにも優しいつくり。


C2019「コンフィデンスマンJP」製作委員会


コンゲーム作品なので多くは語らないほうがいいんだと思う。ただ、そんなに複雑な話ではないので、この手の作品を見慣れている方は割とヒントは見つけやすいかと。僕の場合も序盤に感じた「どうして?」がほぼ的を射ていたのでスッキリ。


意図的に隠しているものも要チェック。それが伏線だったり、時に核心だったりするから案外重要。とはいえ慣れは必要。慣れてない方、考えるのが面倒な方は、いっそ素直に騙されたほうがスッキリすると思う。それがコンゲーム作品の醍醐味だし。


C2019「コンフィデンスマンJP」製作委員会


まさみちゃん、ついに掴んだハマリ役。持ちキャラがあれば強いものね。この後の「マスカレード・ホテル」のホテルマンキャラも大好評。東出のボクちゃんはアテ書きされたようなフィット感。当時はまだトラブル前だったなぁ。


楽しそうに演じる小日向さんだが、メイン3人のトリニティを形成するのに重要な立ち位置。小日向さんだからバランスが取れる。江口の役はドラマから通して重要。なかなか面白いキャラだ。新規参入梨沙ちゃんが記憶に残る存在感。


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オチは書けないけど、なかなか強引な力技(笑)。「オーシャンズ12」的パターンなのだが、本作は雑な感じを受けないのは古沢脚本の構成力か。誰でも楽しめるハッピーエンドの犯罪コメディ。海外旅行気分も味わえるので今が旬かも。


竹内さん、春馬くんについては、残念としか。こうして活躍がフィルムに残っているのがせめてもの救い。楽しい作品なだけに気持ちの置きどころが微妙なんだよなぁ。



 DATA

監督:田中亮/脚本:古沢良太

出演:長澤まさみ/東出昌大/小日向文世/小手伸也/織田梨沙/前田敦子/佐津川愛美/岡田義徳/桜井ユキ/小池徹平/佐藤隆太/吉瀬美智子/石黒賢/和田聰宏/小栗旬/山口沙弥加/生瀬勝久/三浦春馬/竹内結子/江口洋介



hiroでした。



マザー←はまさみちゃん実力派の証!


聖の青春←の東出はキャリアハイ!


サバイバルファミリー←で小日向さん珍しく主演!