1本目(1月10日)

車好きの方には堪らない!
フォード VS フェラーリ

監督・製作:ジェームズ・マンゴールド/脚本:ジェズ・バターワース/ジョン=ヘンリー・バターワース/ジェイソン・ケラー
出演:マット・デイモン/クリスチャン・ベイル/カトリーナ・バルフ/ノア・ジューブ/ジョン・バーンサル/ジョシュ・ルーカス/トレイシー・レッツ/レモ・ジローネ

米国フォードのヘンリー2世(トレイシー・レッツ)は自動車レースの覇者フェラーリの買収を画策するも帝王エンツォ(レオ・ジモーネ)に罵倒されて失敗。一矢報いるためレース参戦を決めたヘンリーはル・マンを勝った唯一の米国人シェルビー(マット・デイモン)をチームにスカウトする。シェルビーはドライバーのマイルズ(クリスチャン・ベイル)らチームメイトと共に打倒フェラーリのためのマシン開発を始める。


「走り」にまったく興味がない男。運転も嫌いです。なのにクリヘムの「ラッシュ」は大好物。キャスティングからしてワクワクの本作も同じ系統になるのか、と期待大で鑑賞。スターウォーズは再見なので今年1本目。

150分の本編の大半の画面に車がある。そのほとんどはドライビングシーンなので爆音が予想以上。通常スクリーンで観たけど、IMAXだったらさぞ凄いだろうと少し後悔。車ネタも多々ありでお好きな方には堪らないはず。


ただ、タイトルのような「VSフェラーリ」感は弱く、池井戸作品の「大企業VS中小」的ドラマに近い。ル・マンの逆転劇の説得力にも欠けた。技術的な論拠もあるはずだが「気合だ気合だ気合だ!」で勝ってしまった印象。

技術論が薄い分、人間ドラマに重きを置いたわけだが、マイルズ可愛そすぎじゃね? ってか、あんな仕打ちされてなおフォードに尽くす二人。それがチームワークだというなら、何とも日本的な話だなーと少々がっかり。


マットがトップクレジットなのにシェルビーの掘り下げ方が甘い。有名な方らしいので制限があったのか。その分脚本はクリスチャン演じるマイルズにフォーカス。クリスチャンの代表作がまた一本増えた。

輝いてたのが子役ノア・ジューブ。「ワンダー 君は太陽」「クワイエット・プレイス」で目を引き「サバービコン」(未見)ではマットの息子役。この子注目よ。「ウォーキングデッド」のジョン・バーンサルも発見!


評判は良い。リアルな映像も音響も凄い。ただ単に「組織に使われてる」のが引っ掛かっただけ。痛快に終わってほしかったが実話ならしょうがない。ケン・マイルズという天才ドライバーを知ったことを良しとしよう。

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を連想させるラスト。やっぱり二代目は二代目ということか。これはフォード公認なの?



hiroでした。