WOWOW鑑賞

元KARA知英の覚悟の一本
レオン

食品会社を一代で大手企業にした朝比奈玲男(竹中直人)は女好きなワンマン社長。一方、経理部の玲音(知英)は計算は得意だが男を見る目がない地味な派遣社員。2人はある事故をきっかけに体が入れ替わってしまう。玲音の体になった玲男は弟の政夫(斉藤慎二)が会社を乗っ取ろうとしていることを知り、玲音の親友サリナ(大政絢)の力を借りて阻止しようとする。


日本映画の伝統芸(笑)男女入れ替わり。外国映画では稀にしかないのに何故か邦画には定期的にあるよね。伝統芸らしく元祖・大林宣彦監督へのオマージュも見られるコメディ。

女好きのオッサンと無駄にナイスバディなOLの入れ替わりコミックが原作。2018年公開にしてはハラスメントネタが目に付くが、竹中直人だと自然なのは不思議。


アリガチ展開ではある。なぜ2人が入れ替わったのか…2人の関係性がなかなかドラマチックに演出されているので、そこが見どころか。コメディとして十二分に笑える。

元KARAジヨンは「知英」として日本で本格的な女優活動を開始。「暗殺教室」は変な外国人役だったので日本人役はスクリーン初。しかも「竹中直人」を演じるという難役(笑)


知英の日本語が違和感なし。努力家なんだろうと好感。竹中さんは名人芸で安心して観てられる。絢ちゃんの立ち位置は彼女のキャリアハイ。映画仕事が増えるといいね。

ブレイク中の吉沢亮が竹中相手に一歩も引かない熱演。王子・山崎育三郎が笑いに徹する大サービス。ジャンポケ斉藤、ミッツ・マングローブはゲスト枠ではなかった。


テレビドラマっぽいのは否定しないが「こんなの映画じゃない」と肩を怒らせることもない。楽しい映画を観たいな、という時は間違いないセレクトかと思う。

知英の女優業への覚悟の一本。だが、あの名作映画と同じタイトルなのはどうにかならなかったか。検索してもなかなかたどり着けないし。


監督:塚本連平/脚本:吉田恵里香/原作:清智英/大倉かおり
出演:知英/竹中直人/大政絢/吉沢亮/斉藤慎二/ミッツ・マングローブ/原幹恵/河井青葉/山崎育三郎


hiroでした。