47本目(9月17日鑑賞)

実写になったプーたちには満足
プーと大人になった僕

監督:マーク・フォースター/脚本:トム・マッカーシー/アレックス・ロス・ベリー/アリソン・シュローダー
出演:ユアン・マクレガー/ヘイリー・アトウェル/ブロンテ・カーマイケル/ジム・カミングス/ニック・モハメド/ブラッド・ギャレット/ソフィー・オコネドー/ピーター・キャパルディ/トビー・ジョーンズ

大人になり一児の父となったクリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)は仕事のために週末の家族との予定もキャンセルしていた。思い通りいかずに落ち込んでいたクリストファーだったが100エーカーの森からロンドンに迷い込んだプー(ジム・カミングス)と再開する。


ミルンの原作は実子クリストファーに話して聞かせた物語。いつまでも子どものままではいられない、と100エーカーの森に別れを告げるラスト。ディズニーアニメの実写化シリーズの本作は、その後大人になったクリストファーのお話。

仕事に明け暮れ家族のことは顧みない。一方で会社や部下たちへの責任も捨て置けない。当のhiroも身に覚えがないわけではない。本作の大人クリストファーには感情移入してしまう。


そんな家族の危機をわかりやすく設定した本作。一番大切なものは何か。大人になって失くしたものをプーはじめ「幼馴染み」たちが思い出させてくれる。想定内の話だが、考えさせられるところはたくさんある。

ぬいぐるみたちが動き言葉を発する。その一挙手一投足やそれぞれの口調、口癖。よく研究されてるなと感心。ディズニーファンにとっても納得の実写化。


ユアンが成長したクリストファー・ロビン。英国系俳優にとって誰もが知ってるキャラはプレッシャーだったろう。日本語吹替キャストは堺雅人らしい。堺さんは特徴が強すぎる気がするなあ。

妻役ヘイリー・アトウェルは「キャプテンアメリカ」のヒロイン・ペギー。プーの声当てカミングスはアニメでも三代目プーを担当。本作ではティガーの声も兼任。


実写具合もキャラの描き方も満足なんだけど…「くまのプーさん」ブランドに引きずられて、①お子さんが見にくる→②小さい子が見てもわかるような内容にする…そんな舞台裏があったかなかったか。

このテーマならハッキリと大人向けにしたほうがよくなかったか。もしくは娘マデリーン(ブロンテ・カーマイケル)を主役にした子ども目線の構成とするか。どっちつかずになってるのがもったいない。


hiroでした。


脚本7 映像8 音響7 配役7 美術8
37/50